即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

2023-01-01から1年間の記事一覧

子どもはおうちに帰りましょう

今日、たった今、どうしてか私は、自分自身がこの瞬間に、富士山にある、暗く黒く狭く濡れた船津胎内樹形の中にいるような気持ちになった。あの時、子どもを荼毘に付しているさなかに、私は火葬場を抜け出して富士山を背に森を縫うように切り開かれた坂道を…

空洞と戦争

3か月前、世界を感じ、考え、発話し、行動する一つの個体が喪われた。世界に人の形の空洞が生じてそれはおそらく永遠に埋まることはない。このような空洞を量産することを承知で戦争を続けるプーチンは凄まじい。ロシアにあったのは例えば資源の流通の危機…

【エログロ注意】2023年6月24日から7月9日までスパンアートギャラリーで開催された「丸尾末広大博覧会」を観に行って参りました【ネタバレ注意】

丸尾末広先生と呼べば少女椿のミドリちゃんと応えるものだ。 丸尾末広「ミドリⅠ」 丸尾末広「ミドリⅠ 下絵」 この展覧会の素晴らしいところは原画の下に下絵が展示されていて比較できるところである。 こう並べてみると唇の色艶や目元の濃さにより下絵の方が…

近況

・遺書のない人の自死の理由を仮想することは冒涜に近いので仮想すべきではない(私が自殺する際遺書を書かないとすれば死を選ぶ理由が誰かを恨んでまたは誰かと共有できる内容ではないなどのためでありそれをあれこれ仮想するのは勘弁してほしいと思うため…

2023年7月3日に作成したお惣菜

副菜 茄子とピーマンときくらげと酸菜の味覇炒め十香粉風味 ズッキーニとコリンキーとマッシュルームのトマト汁炒めパセリ風味 蕪と椎茸と高野豆腐のあごだし含め煮青のり風味 味噌汁 キャベツと新玉ねぎと榎茸の酒粕入り味噌汁 弁当用 サラダチキン塩こうじ…

駄々をこねる

今日がお葬儀ですごくいきたくなくて何かが今日終わるわけでもなくむしろ既に全て終わっていることは理解しているのにどうしてかすごくいきたくなくて全身分連れて帰れたお骨を分けるのもいやでそんなつまらない物理的な作業ですらいやでたぶん行ったら参列…

旅先の情報収集手法についての備忘録 2023年6月26~30日 4泊5日宮城旅行を例として

情報は全てgoogle スプレッドシートで管理する。 宿 一つの宿に逗留することを好むため、楽天、じゃらん、google、一休あたりで駅に近くお財布に優しくしつらいのよい宿を探す。楽天は楽天経済圏を擁しているので評価数は多いが異次元の苦情が混じっているこ…

富士山の樹海で自死した子どもを火葬した際の記録

3月末に子どもが行方不明になり、警察に行方不明届を出した。2週間後に富士山の樹海で子ども「らしき」遺体が発見されたので翌日富士吉田署に行き頬の粘膜細胞をDNA鑑定の検体として提供。1か月後子どもとの判定が出たので翌週末に80近い母を連れて火葬に参…

2023年6月18日に作成したお惣菜

副菜 塩トマトバジル風味 ブロッコリーとズッキーニ、茄子のトマト汁入りオリーブオイル炒め 白瓜の白ごま塩昆布和え 味噌汁 新玉ねぎとキャベツと榎茸の酒粕入り味噌汁 弁当用 焼き肉用のたれで漬けこんだサラダチキン 以上。

恐ろしい話

何か恐ろしいことが起こったのだと思った。そろそろ3か月経って私はだいぶ平気になったと思っていたのに全くそうではないことがわかった。急に…なんと今日の夜の12時頃に急に…書くのも恐ろしいことだが…生きていた子どものすがたと白い軽い硬いものが重な…

マナー講師による『ご清聴ありがとうございました』の使用制限についての記録

昨日出張講座を開くための研修を受けた。 うち一講座を担当した元客室乗務員のマナー講師によると、「講座の最後に『ご清聴ありがとうございました』は使ってはいけない」とのことだった。 なんでもこの言葉を使ってよいのは教授など相当地位(および年齢)…

「切手ある?」お前の声がかえりくる文箱探るその右肩に

「切手ある?」お前の声がかえりくる文箱探るその右肩に駅前でお前に似た子見つけたよだからどうとはいわないけども父方は仏教母方キリスト教受付多くて大変だろなお葬儀に分骨せねばならんのだがやりたくなくて先延べしてるうまいこと遺さず連れ帰られたの…

2023年6月11日に作成したお惣菜及び近況報告

副菜 胡瓜と冥加の茎と塩昆布の寿司酢和え白ごま風味 ブロッコリーときくらげと酸菜の味覇炒め ズッキーニと茄子と舞茸のオリーブオイル炒め 味噌汁 玉ねぎとキャベツと榎茸の酒粕入り味噌汁 弁当用 サラダチキン塩こうじと京風だしの素風味 果物 いちごの砂…

エムグラムmgram診断:子どもの喪失前と喪失後における診断結果の変化の記録

私は2023年3月25日、つまり子どもの行方不明届を出す直前にエムグラム診断を受けていた。 nekohannryourityou.hatenablog.com その直後と言える翌日の3月26日に子どもの勤め先のオーナーさんから連絡が入り、警察に行方不明届を出した。 その後なんやかんや…

どうしてもっと頑張れっていうんですか。

明日荼毘に付す逃げられぬ粛々と死が現実に近づいてくる

明日荼毘に付す逃げられぬ粛々と死が現実に近づいてくる花を買い佳い菓子を買い服選ぶどれをお前の棺に入れよう旅のよな火葬の前にアマゾンで納骨袋なるものを知るわたくしはわるいこだから年老いた母の同行疎ましく思う連れ行くはその時の手間連れなくば悔…

突っ込めんわ!と突っ込みを受けたという話

下の子の火葬が済みお骨を連れて帰ればいよいよ忌引きを取って葬儀を執り行うことになる。 で。 こちらは下の子が行方不明になった1か月半前から喪の仕事を圧延されたなれ果てなので精神が大分鎮静化しておる。しかし職場に示されるのは突然の忌引きである。…

【暫定版】近親者が富士の樹海で亡くなると後処理が割と大変な件について または富士の樹海での自死者の火葬までの流れ

DNA鑑定結果が出たので、火葬に行くことになった。 富士の樹海で近親者が自死した場合、現地での火葬までが必須イベント、後は各人の宗教に従って対応することになると考えられるため、火葬までの流れを記録しておこうと思う。 1.警察に行方不明届を出す 2.…

『金色のガッシュ!!2』と下の子のこと

最近死んだ下の子がテレビアニメ『金色のガッシュベル!!』のファンだった。 私が買った原作全巻も自分の部屋の本棚に並べるほど好きだった。 勿論私も雷句先生の大ファンである。 昨年めでたく金色のガッシュ!!の続編『金色のガッシュ!!2』が始まった…

三方よし

以前随分センチメントな記事を書いたおかげで当方がえらく落ち込んでいるのではないかと誤認なさる方が散見された。しかし実のところあの記事を転機としてかなり前向きになれているのでそのあたりをつらつらと。 ・私は宗教に帰依する予定がない。なので私は…

なかなか元気にならないねー。

昨日私の人生の中のあの子の部屋を再配置できたような気がして少し元気になったと思ったけどラインのアイコンを見たらまた心が無口になってしまった。 うわーしみじみと滅びそう。

お前にお母さんの全部をあげよう

お前は少し早く死んでしまったので お母さんがこれから体験する素敵なものを全部あげよう お母さんは人を扶ける仕事をしているから 多分それはいくばくかの善行になるだろう お母さんは宗教から離れたから善行は要らないが お前が帰依しようとしている宗教の…

まずいかもしれないのであった。

今日子どもの職場の人に集まってもらって、元夫と一緒に職場での子どもの様子を聞いた。 夜の仕事だったので、子どもは職場近くに暮らしていて、家にはほとんど帰ってこず、ラインでやり取りする程度だったためだ。 聞いたところでは、けして待遇は悪くなく…

しゃしん

全然割り切ってないですよ。うちの母が額装した下の子の写真置いてったんですよ。なんてことをするんですか。そんなことをしたら、まるでうちのこが、 死 ん で し ま っ た み た い じ ゃ な い で す か。 確かに私は以前あなたに渡した写りの良い下の子…

うた

魂が生きてるだのなんだのという妄言を信じる気はさらさらないがこのところひとりになると母をたずねて三千里のエンディングテーマ『かあさんおはよう』の三番の歌詞がこころのうちにリフレインして死にそう。

お母さんを助けて欲しいと願ってももはやお前はいないのだから

私はたぶん従前とおなじ暮らしをしています。日常を厳密に様式化していたおかげでその様式に則るだけで健康的な生活を営むことができます。起床時間、朝食、筋トレ、英語のニュースの粗読み、通勤、仕事、弁当、健康に配慮したおやつ、帰宅、夕食、つらつら…

元旦那との共闘

元旦那の今回の帰国の目的が私の全面サポートであるということが判明した。 うちの親などは「有り難いなんて思わなくてもいいのよ、当然なんだから」というが、私は有難い話だと思っている。 元旦那が改めて署に行ったところ、別の方が担当し、DNA鑑定が1か…

もうわけわかめ

普通の流れではないとこにもってきて、父母、下の子の職場のオーナーさん、元旦那、上の息子とそれぞれ共有すべき情報の位相が異なる関係者がいてハブである私は混乱を極めております。 誰にどのタイミングで何を連絡したらいいのかわけがわからん。特に職場…

効果を測る尺度の改善案とその実用化について

水曜日の報を得ての富士吉田詣で、木曜日の予定していた美術展消化、金曜日の上の子の役所事務手続き・病院・美容院、私の状態を見かねた友人との食事などで三日間「何かハイ」で動きっぱなしだったところ、土曜になって電池が切れたように動きたくなくなっ…

そこいらへんにめちゃめちゃよくある狂気の話

キリスト教を信じる自由があるのなら、私にも下の子の存在を信じる自由がある。 狂気と呼ばれようが知ったこっちゃない。 私が死ぬ時があの子の存在が終わる時だ。 そのときまではあの子は在るのだ。 普段まぁまぁ合理的に生きてるんだから、一つくらい極上…