即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

【2024年4月22日~26日 沖縄旅行3日目】黒島商店、美ら海水族館、カフェオーシャンブルー、おきなわ郷土村、海洋文化館、琉球料理 亜砂呂

朝飯に昨晩お惣菜やで買った魚フライとモズクフライ、初日夜にリウボウストアで購入したシークワーサーもずくとジーマミー豆腐、黒島商店の田芋にーを頂く。

魚フライとモズクフライ

まぁこれは好き好きなのでコメントを控える。

田芋にー

田芋にーは実に質朴でうまい。何しろ味加減が絶妙なのである。田芋本来の味わいから出すぎないささやかな甘味。食感は、里芋の持つねっとりとほくほくを併せ持つ贅沢仕様。これは喜ばれるであろう。何より聞き書 沖縄の食事で読んだものを頂くことができたことが嬉しかった。

美ら海水族館

さて美ら海水族館である。那覇バスターミナルから高速バスに乗り朝一を目指す。

美ら海水族館入り口

旅程はほぼ全行程曇りであったが日光に弱い私にとってはむしろ有難かった。

黒潮の海

とりあえず全容を見ようと急いていたら丁度9時半からの黒潮の海大水槽の給餌に出くわした。早起きするといいことがあるもんだ。

youtu.be

落とされた餌を追ってマンタが大きな口を開け宙返りしている様は勇壮でなかなかの見ものであった。

youtu.be

ジンベエザメは自然環境下であれば口を開けて空中を泳いで悠々と食事しているであろうところ、ジンタ君は水面に撒かれた餌をとるために直立している。不自然であろうががんばえー。

こちらの水槽では

美ら海水族館 トンガリサカタザメ

トンガリサカタザメや

美ら海水族館 ヒョウモンオトメエイ

ヒョウモンオトメエイや他諸々の魚を見ることができる。ブレイバーンファンならおなじみのマヒマヒことシイラもいたが表層魚なのでさっぱり撮れなんだ。

黒潮体験(水上観覧コース)

給餌を堪能した後は入場10:45までの黒潮探検(水上観覧コース)にそそくさと参る。この黒潮の海の水槽を上から眺められるのだ。

美ら海水族館 黒潮探検(水上観覧コース) エレベーター

エレベーターがもうかわいい。

美ら海水族館 黒潮体験(水上観覧コース)

左下にジンベエザメがいるのがわかるだろうか。また右上には水槽の真上から鑑賞できるスポットがある。水族館の飼育員さんが、黒いマンタは自然環境下では1割くらい居てそれほど珍しいものではないこと、現在黒いマンタと普通のマンタを交配させてどれくらい黒いマンタが発生するかの研究を行っていることなど色々教えてくれて大変有難かった。

美ら海水族館 黒潮体験(水上観覧コース) ジンベエザメ

このくらいの距離感で観察できて大変楽しい。

美ら海水族館 黒潮体験(水上観覧コース) トンガリサカタザメご夫妻

休憩中のトンガリサカタザメご夫妻。

美ら海水族館 黒潮体験(水上観覧コース) シノノメサカタザメようちえん

シノノメサカタザメは繁殖に成功したそうだ。えのすいに来てほしいけどちょーっと距離ありすぎだよなぁ…。

美ら海水族館 黒潮体験(水上観覧コース) 新人搬入口

ここから新しい生物を搬入するのだそうだ。ムラムラするなぁッッッ!

カフェオーシャンブルー

このあたりでカフェオーシャンブルーに参る。40分500円のかぶりつきに座るのが夢だったのである。番号札を受け取って10分程度で席に着くことができた。食事はイカ墨パスタを頼んだが正直コメントしたい味ではない。アイスティーは普通。いいんだよ特等席で黒潮の海を見たかったんだから!

美ら海水族館 カフェオーシャンブルー 9番席

一番左側の9番席に案内される。回遊してくるジンベエザメがとてもよい。

youtu.be

youtu.be

食べるだけ食べたらずーっと回遊してくるところを見ていた。極楽である。

ここからはええ感じに撮れた好きな生き物をつらつらと。

イノーの生き物たち

美ら海水族館 イノーの生き物たち

入り口でお迎えしてくれるのはイノー(礁池)の生き物たちの水槽。

美ら海水族館 アオヒトデ

しっくりしてるアオヒトデ。

美ら海水族館 イノーの生物たち 

左上から、ヒョウモンカワテブクロ、コブヒトデモドキ、よくわからんがクロナマコの類、コクテンフグ。

美ら海水族館 マンジュウヒトデ

美ら海水族館 コブヒトデ

美ら海水族館 イシヨウジ

イシヨウジを解説員さんが見つけて下さった。なるほど面付きがタツノオトシゴに似ている。

サンゴの海

美ら海水族館 サンゴの海 マルクサビライシ、トゲクサビライシ

クサビライシの楽園。丸いのがクサビライシ、細長いのがトゲクサビライシ。

美ら海水族館 ヤエヤマカワラサンゴ

これも見たかった。ヤエヤマカワラサンゴ。

美ら海水族館 チヂミウスコモンサンゴ

美ら海水族館 オオイソギンチャクモドキ

これでサンゴの仲間なのな。海藻かと思ったわ。

美ら海水族館 ムレヤギ
サメ博士の部屋

美ら海水族館 ヤジブカ

美ら海水族館 ツマジロ

背びれの端が白いのでツマジロ。識別しやすいよいサメである。

美ら海水族館 トラフザメ

美ら海水族館 オオテンジクザメ

美ら海水族館 マダラトビエイの胎仔

こうなってるんだな感のあるエイの胎仔。

そのほか諸々よく撮れたやーつ

美ら海水族館 エラブウミヘビ

美ら海水族館 タピオカウツボ

美ら海水族館 イトアナゴの一種 レプトセファルス

美ら海水族館 ウコンハネガイ

こちらは「外套膜に光を反射する細胞を持っていて光が当たると点滅するように光って見えます。そのため『イナズマガイ』とも呼ばれています」という貝。カッコイイ。

美ら海水族館 アカククリ若魚

これも撮りたかったアカククリの若魚。美しい。

美ら海水族館 ナンヨウハギ

鮮やかすぎる青。

美ら海水族館 オオツクシクラゲ

管クラゲの一種。個虫が集まった群体。

美ら海水族館 カサノリ

これも見たかったカサノリ。なんとこの複雑な形態で単細胞生物と言うから恐れ入る。サイトでは「現在展示しておりません」になっていたため諦めていたが実見できるとはキャッホーイ!

美ら海水族館 ネジレカラマツ

これも見たかったんだよねぇ。

美ら海水族館 コトクラゲ

大体有櫛動物の仲間は幽玄で美しいのだが、コトクラゲが固着性だとは思っていなかった。

美ら海水族館 オオグソクムシ

アクティブなオオグソクムシ

美ら海水族館 ホクロキンチャクフグ

世界初展示の深海性のフグ。

美ら海水族館 ネッタイミノカサゴ

美ら海水族館は無料コーナーも充実している。ここからはチケットなくても見られるコーナー。

ワクワクアクアラボ

美ら海水族館 ウバザメの頭部

ウバザメはでかいでかいと聞いていたが思っていたより怪獣的なでかさで吃驚した。

美ら海水族館 ウバザメの生殖器

生殖器もでかい。

美ら海水族館 リュウグウノツカイ、アカナマダ、サケガシラ

美ら海水族館 解剖学的メガマウス
マナティー

マナティー館も無料である。丁度給餌タイムだった。キャベツを両手で持って食べる様子が大変かわいいのでお時間あれば是非ご覧いただきたい。

youtu.be

気が付いたら3時になっていた。おきなわ郷土村と海洋文化館も見ねばならないので名残惜しくも辞する。

おきなわ郷土村

総合案内所の石畳縁が琉球石灰岩だったので早速検分したところ化石らしきものが見つかり嬉しかったので記録する。

おきなわ郷土村 シャコ化石

これはシャコだ!昨日博物館で見た!

おきなわ郷土村 たぶん貝の化石

おきなわ郷土村 なんかの化石

おきなわ郷土村 なんかの断面の化石

化石を見つけて気が済んだのでさて移築された民家である。全て余すところなくおもしろかったが特に気に入った民家をピックアップした。

本部の民家

おきなわ郷土村 本部の民家

築は昭和初期だがもっとも古い年代の穴屋形式を伝えているという民家。四隅の柱はサンゴ石灰岩、壁は二重のチニブ壁の間に茅を詰めたもの。こちらは台所、右が母屋。

おきなわ郷土村 本部の民家 台所内部

おきなわ郷土村 本部の民家 台所竈

おきなわ郷土村 本部の民家 台所天井

おきなわ郷土村 本部の民家 主屋

おきなわ郷土村 本部の民家 主屋内部
奄美の民家

おきなわ郷土村 奄美の民家 台所

おきなわ郷土村 奄美の民家 台所内部

おきなわ郷土村 奄美の民家 主屋

おきなわ郷土村 奄美の民家 解説

おきなわ郷土村 奄美の民家 束石

おきなわ郷土村 奄美の民家 野面積みの石垣

地頭代の家も構造が非常に複雑で面白かったのだが写真で表せるものではないため省略する。

海洋文化館

こちらは1975年の海洋博の日本館をそのまま使っているため50年前の建物、内装と外装はリフォームしたが構造はそのままなので一部雨漏りなどして大変なんだそうだ。物販がないと思ったら海洋文化館のロゴのあるメモとクリアファイルがおきなわ郷土村のSNSキャンペーンの景品になっており世知辛かった。

と言うと随分さびれているように思うだろうが

海洋文化館2階より

非常に美しい。

太平洋地域の海洋文化を紹介するための施設であり、移住のために用いられた船などが展示されており圧倒される。しかしほとんどは復元品なのだそうだ。まぁ実際に使われていた船は劣化していて展示などできまい。

その数少ない実際に使われていた船の一つがこちら。

海洋文化館 パジャウの家船

フィリピンのスールー海の島に住むパジャウ族の住居であり、漁船であるのがこの「レバ」という家船です。(中略)1975年の春までパジャウ族の漁師一家が暮らしていた家でもありました。(文化館題箋より)

海洋文化館 ラカトイ

海洋文化館 ラカトイおしり

やばい!でかい!かっこいい!ラカトイ。これも実際に使われていた交易船。詳しくは動画参照。

youtu.be

海洋文化館 クラカヌー

海洋文化館 クラカヌーおしり

海洋文化館 スティックチャート

海洋文化館 スティックチャート

今回の個人的な収穫はスティックチャートの実見とその理解である。スティックチャートが海図であることは知っていたがそれが何を顕しているのかわからず、漠然と星図のようなものかと思っていた。海洋文化館でこのスティックチャートが島の位置と海のうねりを表したものだと知った。こんなんワクワクするに決まってるだろう!ワクワクゥ!

他にも諸星大二郎のマッドメン的文物が多数あって大変魅力的な博物館であった。

バスの時間になったので名残惜しくも海洋文化館を辞し、夕食を頂きに琉球料理 亜砂呂に参る。

琉球料理 亜砂呂

琉球料理 亜砂呂 せんべろ大盛セット

せんべろ大盛セットを頂く。こちら総菜4種にドリンク2杯で1320円というありがたいセットである。牛蒡金平、三枚肉、厚揚げのひき肉詰め、南瓜の炊いたん。三枚肉とラフテーは異なるとのこと。確かに頂いた三枚肉は優しい味付けであった。とにかく総菜としての完成度が高くどれもこれも手本にしたいうまさである。さすがは40年の歴史のある総菜やである。

琉球料理 亜砂呂 沖縄おでん

手びちがごっつり入っているという噂の沖縄おでんを頂く。

琉球料理 亜砂呂 沖縄おでん

レタスをはぐとごっつりてびち。下には大根と昆布と大量の白滝が鎮座まします。

これがまぁうまい。てびちは圧力鍋で長時間(丁寧に教えていただいたのに忘れた)下茹でした後味を調味した後更に煮るとのこと。なんというかコラーゲンの多い部位特有のべたついた食感、骨離れの良さがサイコー。手で持って余すところなく食べつくそうとして努めておったら店員さんに食べっぷりを褒められた。手前の大きい魚肉練り製品には卵が入っておる。おなかの限度額いっぱいになっていたがスープも余さず飲み干した。ああうまいああうまい。これが…UMAMI…。

夕食も大変良いものを頂けた。これにて3日目終了。

churaumi.okinawa

ryukyu-asunaro.owst.jp