学習院ミュージアムで2026年9月26日-11月21に開催の「ようこそ! 華麗なる宮中晩餐会の世界へ」を拝観しに目白に参った。
拝観前にサザンなお店happy〜みんなのkitchen〜でランチを頂いたり、拝観後に切手博物館で切手原画をモチーフにした葉書を出したり、和菓子屋さん志むらの九十九餅をお土産にしたりと目白を堪能したので備忘のため記録する。
happy〜みんなのkitchen〜
こちらはラインの公式アカウントのプロフィールによると平成21年(2009)5月27日開業、目白駅から学習院の横を通ってまっすぐ進み千歳橋の手前の角にあるとても雰囲気の良い店である。

happy〜みんなのkitchen〜 外観
なぜかあだち充のタッチを彷彿とさせる懐かしい雰囲気の店内。

happy〜みんなのkitchen〜 店内
壁には藤沢とおる先生によるGTOの鬼塚サインが!

happy〜みんなのkitchen〜 藤沢とおる先生の鬼塚サイン
ネットに「サザン推しの店」「サザンの名曲が流れる店」とある通り、サザングッズとサザンの名曲に満たされている店であった。
メニュー

happy〜みんなのkitchen〜
売り切れているのはおそらくチキンカレーとステーキランチあたりでもあろうか。見ての通りお財布に優しいお値段設定である。私はこの中から海老フライ2本カニクリームコロッケ1個のランチをお願いした。何しろこちら
有名ホテルで15年間腕を振るった店主・白根修さんが妻の真美さんと2人で営んでおり(
ファンの店 第1回 サザンオールスターズ応援団の夫婦が営む洋食店 | JOYSOUND 音楽ニュースより引用)
というから期待はいや増す。
嘘です料理の写真見て絶対この店美味いだろって思って選びました。記事を書くために調べて初めて有名ホテルのシェフが店長ということを知って「マジか! 美味いはずだよ! 」となりました。ごめんなさい。
閑話休題。
海老フライ2本カニクリームコロッケ1個のランチ
スープ
最初にスープが供される。

happy〜みんなのkitchen〜 スープ
これがものすごく濃くて美味しい。なんというか、洋食屋で最初に供されるこの類のブイヨン的なスープというのはいい意味でも悪い意味でも味に奥行きがない印象がある。所謂サイコロ状のブイヨンを溶かして野菜をちょいと煮てパセリでも振ってお出しします、という体のものが多い。
これは違う。鹹味が強いというのではない。旨味が濃く膨らみと奥行きがある。野菜はおそらく玉ねぎとキャベツ辺りが少量入っているが底に非常に繊細に流し入れられた細い細い溶き卵が揺蕩うている。
海老フライとカニクリームコロッケ

happy〜みんなのkitchen〜 海老フライ2本カニクリームコロッケ1個のランチ
盛り付けが素晴らしく美しい。ホテルで供される一皿である。凛としたエビフライ、一分の隙も無いカニクリームコロッケ。
海老フライからいこう。
と言って特筆すべきところはない。海老の鮮度はよく、揚げ加減も上等、つまり完璧すぎて語ることがないのである。なんかもう、美しくて美味しいものを頂いた、という過不足のない感想しか出てこないのである。
カニクリームコロッケ。
こちらも滑らかでクリーミーで風味が殊の外良い。揚げ加減もエビフライ同様上等。正当な洋食屋とホテルの狭間のカニクリームコロッケである。
サラダにかかっているのは玉ねぎのすりおろしの入った醤油ベースのドレッシングであった。
タルタルソース。
これが面白い。
マヨネーズベースに酸味と甘味を調整したところにピクルスと賽の目に切った茹でたジャガイモが入っている。そしてどうもソースそのものにも潰したジャガイモが混ぜられているような気がする。これにより、調味料とポテトサラダの狭間のような、かけても食べても美味しく、かつあまり油じみていないタルタルソースに仕上がっている。調味料にしては量も多く、おまけの副菜のようで幸せになった。
ライスはお皿で供される。これも元ホテルシェフの矜持または習いを伺わせてとても心地よい。
近所にあったらメチャメチャ通うだろうな…。
学習院へ
こよなく満足しながら改めて学習院へ向かう。その途にちょっと変わった表面処理を施した石垣があった。

学習院の石垣

学習院の石垣
この処理が施されていたのは店から学習院に向かうすぐのところの石垣のみであった。わざわざこのような表面処理をしたのか、それとももともとこのような処理をされていた石をどこかから運んできたのか。いずれにしても面白い。

目白警察署
そして矢鱈立派な警察署が学習院の向かいに控えている。備えよ常に!

学習院校門
愈々学習院である。守衛さんに「美術展を見に参りました! 」とハキハキ伝えたところ、左手にある真っ直ぐな道を進むよう案内される。

学習院 旧史料館
何やらいい感じの建物があると思ったら旧史料館であった。
学習院とは
さて、私はこれまで学習院と名のつくことものに一度も関わったことがない。
そもそも学習院とはなんであるか。
常設展の解説板によると
- 弘化4年(1847)、京都御所前に公家やその子弟のために教育機関が設立された
- 嘉永2年(1849)、黒船来航の4年前、孝明天皇から学習院との名称を賜るが明治維新の後一旦閉校
- 明治2年(1869)、版籍奉還と共に公家や大名が華族となる
- 明治4年(1871)、明治天皇から華族に「智ヲ開キ、才ヲ研ク」よう勅諭が出され、華族会館を創設、子女のための学校を創設した
- 明治10(1877)年の開校式の際、天皇から改めて学習院の校名を賜った
という流れのようだ。
案外紆余曲折があったものである。
更には大正15年(1926年)公布、昭和22年(1947)5月2日廃止の皇族就学令では
皇族男女は、満六歳より満二十歳までの学齢において、学習院または女子学習院での教育を受けることとされている。これより、皇族の子弟は、学習院初等科より高等科または女子学習院までの教育が保障されることとなる。(皇族就学令 - Wikipediaより引用)
と、皇族の就学先としての定めもあったようである。そりゃあ警察署も目の前にあるわけだ。
というわけで時代が異なればおそらく立ち入ることすら許されなかったであろうところにはきはきとした挨拶のみで立ち入れるようになったとはなかなかに感慨深い。
霞会館記念学習院ミュージアムとは
さて、霞開館記念学習院ミュージアムの前身は、昭和50年(1975)に開館した、先ほど写真を掲載した古びた木造の史料館である。現在の霞開館記念学習院ミュージアムは、令和7年(2025)3月に、モダニズム建築の巨匠・前川國男設計の旧大学図書館を展示施設用にリノベーションし博物館としたものである。(施設概要 – 学習院ミュージアムより要約)。
施設概要には
装束、ドレス、ボンボニエールなど近代から現代に至る皇室・華族家の史料・美術工芸品、公家・大名家をはじめ村の名主家などの古文書、白樺派や作家・辻邦生といった学習院関係者の資料、唐三彩俑、二月堂焼経など学習院での教育、教材として用いられた美術品や標本ほか約15万件を収蔵しています。
と恐ろしいことが書いてある。そんなに収蔵品があるのだったら大層な規模の博物館なのではないかと不安になり平米を調べたところ、
ミュージアムには、企画展などを開催する「特別展示室」(約170平米)と、学習院の歴史を紹介する「常設展示室」(約70平米)を設置。(新装した「霞会館記念学習院ミュージアム」 皇族や華族の史料25万点、特別展も開催 現着しました! - 産経ニュース)
思ったより狭い。
あと施設概要では15万点だった資料点数が25万点に増えている理由はよくわからん。
因みに木造だった頃は展示スペースは88平米しかなかった模様。更に狭いわ。(参考:前川國男が設計した大学図書館を〈霞会館記念学習院ミュージアム〉に再生! リニューアルオープン記念展 学習院コレクション「華族文化 美の玉手箱 芸術と伝統文化のパトロネージュ」3/14より開催 [内覧会Report] - TECTURE MAG(テクチャーマガジン) | 空間デザイン・建築メディア)
特別展「ようこそ! 華麗なる宮中晩餐会の世界へ」
こちらの特別展は
令和8年(2026)9月26日[土]ー11月21日[土]
開催の、平安時代からの節会大饗を西洋式の賓客もてなしのプロトコルに大変革したその奮闘とそれにまつわる文物についての展覧会である。
入館は無料。
ミュージアムトークなどイベントも盛りだくさんなので休館日のチェック含め詳細は下記リンクをご確認いただきたい。
www.museum.univ.gakushuin.ac.jp
なお、食器の凄まじい絵付けの技術を堪能するためには単眼鏡が必須である。お持ちの方はお忘れなきよう。
そもそもなぜ宮中晩餐会が必要になったか
明治2年(1869)7月25日に英国女王ヴィクトリア公第二皇子エディンバラ公アルフレッドが訪日の際、浜離宮の延遼館で八百善を取り寄せて食事でおもてなししたところ、西欧流のおもてなしのプロトコルに沿っていないとの叱られが発生したので慌てて洋式を導入することになった模様。気持ちはわかるが無茶言うな。
明治5年には礼服を洋装にし、明治6年には西五辻文仲という奈良華族の宮内官が既に洋食を召しあがったことのある明治天皇に西洋料理の食べ方をみんなで学ぼうついては君がまず学んで来いと言われ精養軒で片っ端から西洋料理特に明治天皇が好きな軟らかいものをよく食べ喫食のマナーを身に着けたうえで宮中でマナーの稽古をつけたらしい。大命大変である。
明治7年に赤坂仮御所を設け、宴会の儀、茶会の儀を行うようになったとのことである。
外圧ー。
展示品
展示目録によると総展示数は88点となっているが、このうちイブニングドレスは展示替えがあるので実際に観覧できるのは80点ちょっととなる。
主な展示品は、大正大礼大餐二日目晩餐会メニュー再現レプリカ、メニュー表、食器類、賓客への招待状、写真、ボンボニエール、そして彬子女王殿下ご着用のドレスとなる。
展示品は昭和戦前期に日本陶器合名会社が制作した金彩梅文様食器以外は撮影禁止であったので他の写真はない。こちら日本陶器が開発した腐食を使う金腐らしという技法で作られたものだそうだ。

金彩梅文様食器
見ごたえがあったもの
久保田一竹による彬子女王殿下ご着用のイブニングドレス
こちらネックラインとスリーブラインが非常に上品で、ボディスには淡水真珠とビーズを縫い付けてあり、スカートは模様を織り出した絹の布を丁寧に接ぎ合わせた非常に端正且つ美しいものであった。朝見の儀では白地に金通し銀遠しの光沢のある生地を用いた礼服を着用することとなっているようで、タスクとしての礼装は庶民がドレス着てみてみたーいとか言うのとはわけがちがうだろうと改めて襟を正すことになった。きっちりお仕立てと見えるから体型管理も大変そうだ。
御旗御紋食器シリーズ
よく「錦の御旗」と慣用的に用いる例の御旗が紋様の一部に採用されている食器である。具体的には菊花の御紋を囲むように錦の御旗が配されている。余り作例がないらしい。1875年のミントン社製、1880年-1897年の精磁会社製、1897年以降辻製のものが展示されていた。
明治22年(1889)大日本帝国憲法発布式宮中晩餐会献立
面白かったので献立をメモしてきた。
片剥蠣 レモン/泥亀羹/洋酒蒸魚 注汁・馬鈴薯/烹込牛肉 松露菌/烹物鶉 野蔬菜 薄切牛肉 豌豆/凝汁寄鴈肉/ポンシュ/蒸炙七面鳥 サラド/アスペルジュ 注汁/シャルロット マカロン/アナナ氷菓子
→泥亀はすっぽん、松露菌はトリュフ、アスペルジュはアスパラガス、シャルロットはなんかぐるりを丸っこい焼き菓子で囲んだケーキ、アナナはパイナップル。ポンシュ、これだけは調べてもケーキに塗るシロップしか出て来なくてわからん。
因みにこの時のメニューの一部は2022年の歴史探偵で八芳園統括料理長新田周平氏が再現している。
note.com
俵型鼠文ボンボニエール
大日本帝国憲法発布式宮中晩餐会のお土産。つまり日本で最初のボンボニエール。ボンボニエールとは平たく言うとちょっとしたお菓子を入れる手のひらサイズの器。その後晩餐会のお土産として本採用された。主に銀製で細工が非常に巧みで記念品として大変羨ましい品である。
皇室の慶事に作られ配られてきた菓子器の「ボンボニエール」は欧州発祥だが、趣向を凝らした作品が作られるようになったのは明治期の日本だった。同館学芸員の長佐古美奈子さんは、「廃刀令で職をなくした刀職人に作らせたため、手の込んだ作品が作られるようになった」と説明する。(新装した「霞会館記念学習院ミュージアム」 皇族や華族の史料25万点、特別展も開催 現着しました! - 産経ニュースより引用)
刀鍛冶と言わないのはなぜか気になるが、刀職人は銘を彫ったりするから細工物が得意ということだろうか。目貫なんかはボンボニエールと極めて近しい技術を求められそうだがあれは金工師の仕事だしなぁ。
全ての食器
全ての絵付けが素晴らしく細かくて美しい。単眼鏡大活躍。そのうちでも
色絵金彩法王文煎茶碗皿 幹山伝七
が殊の外素晴らしかった。鳳凰の羽根の縁は金でがかれているのに羽の色は七色且つにじませて描いているのである。大変美しいのだが単眼鏡がないとよう見えん。
明治期の三宅晩餐会テーブルコーディネート(有栖川三宅・高松三宅正餐食器群・金彩瓔珞文食器)
食器類が美しいのは言わずもがなであるが、熊さんがなんか笊状のものをしょってたり掲げていたり猿らしきが輪を掲げていたりする何に使うのかわからない銀器、そして何よりカトラリー類のでかさに圧倒された。サービス用のカトラリーがでかいことは想定の範囲内だがそれでもやはり狼狽える程でかく、更にテーブルスプーンがマジででかい。日本でカレーなどを頂くときに使うのはデザートスプーンなのである。以前デザートを頂くときのカトラリーを探していてデザートスプーンがアイスクリームなどを頂くときのスプーンだと勘違いして購入したらカレーサイズのが届いて吃驚したことがある。日本でアイスクリームなぞを頂くカトラリーはコーヒースプーンだったのだ。買う前にサイズを確認しろ? その通りですねすみません。
なお展覧会のアンケートに答えるとこのコーディネートに用いられた食器の絵葉書を頂ける。そしてこの絵葉書に洋食器は仁和寺が所有していることが記載されており驚愕した。そうなんだ…...。
特別展所感
天皇家というのは文化保存の担い手の最大手であると思っている。天皇家がなければ継承されなかった儀礼技術は少なくないだろう。そして宮中御用の食器は日本の技術と美意識の結晶である。今回の展覧会で観たかったものは、数量と品質、両方の要請にこたえた、当時の日本の技術の一つの到達点としての、華麗且つ精緻な食器類であった。しかしながら実際に行ってみたら、晩餐会が外圧による要請にこたえるという、かなりキチィ経緯を何とか乗り越えた結果のイベントだったということがわかり、外交って大変だよなぁと思いました(小並感)。
常設展
学習館の成り立ちについては先に述べた通りなのでここでは気になった展示だけ。
乃木大将の愛馬壽号の子乃木号の骨格標本

乃木大将の愛馬壽号の子乃木号の骨格標本
学習院女子初等科制服

学習院女子初等科制服
迪宮裕仁親王着用学習院正服

迪宮裕仁親王着用学習院正服
皆様ご存じ昭和天皇の正服。
学習院では、学生間の見た目による経済格差を解消するために、明治12年(1879)に日本で初めて学校制服を導入した。(解説板より引用)
とにかくこじんまりとした展示室で、制服ですらミニチュアで展示しなくてはならないと学芸員の方が嘆いておられたのが印象的であった。(参考:「小さくともきらりと光るミュージアム」を目指して―霞会館記念学習院ミュージアム―|学習院大学)
さて、一通り堪能したので次は切手の博物館に参る。
切手の博物館
切手の博物館は、世界的に著名な切手収集家・水原明窓が私財を投じ設立した財団が運営する切手専門の博物館である。
入場料は子ども100円大人200円。
1階入り口右手には有料の企画展示室とお土産販売所、左手には無料の外国切手やコレクター向け商品販売所に加え2つの切手販売店のテナントがある。2階には切手に係る資料の図書室と博物館の創設者水原明窓の書斎を再現したコーナーがある。
kitte-museum.jp
展示の撮影は禁止なのでこちらも写真はない。

ウメヅポスト
しっとりした住宅街に突然のグワシ。このポストが切手博物館の目印である。
「帆船がゆく!」展
2026年10月1日(木)ー2026年12月27日(日)まで開催中の「帆船がゆく!」展。
受付で虫メガネと200円のデポジットシステムのライトを借りて照らしながら細部をよく見ると大変楽しい。
今回の展示では、古代ギリシャの帆船、西洋史的に未開とされた地の帆船、大航海時代の帆船、海戦時代の帆船、海賊の帆船、大航海時代の帆船、日本の浮世絵の帆船、物語の中の帆船、現代の働く帆船などの切手を見ることができる。
冒険家の帆船に航路が描かれているのが面白かった。また黒ひげが髭に導火線を編み込んでいたことをここの展示の解説板で初めて知った。黒ひげだけでなく女海賊ボニーの切手もあった。
テーマで展示していただくと、小さい面積でいかに意匠を表すかという創意工夫を比較出来て非常に面白い。
kitte-museum.jp
世界最初の切手ペニー・ブラック、日本最初の切手龍文切手
博物館2階のショウケースに、使用済みのペニー・ブラックと、未使用の竜文切手が展示されている。
ペニー・ブラックと言えば1840年にイギリスで発行された世界最初の切手、龍文切手は1871年(明治4年)4月20日に日本で最初に発行された切手である。
まだ切り取り線がなかったころの切手である。
こちらは単眼鏡で覗き込むように見てほしい。ペニーブラックの実物を細密に検分する機会などあまりないだろう。
www.postalmuseum.jp
切手の博物館開館30周年記念イベント・秋
なんと訪問日が丁度切手の博物館開館30周年に当たっており、切手原画のポストカード120円(10/1-10までは記念価格で100円)と30周年記念の切手(額面85円だが1枚100円)が販売されていた。
博物館に備え付けてあるポストに投函すると、10月10日に集荷し限定小型印を押してもらえるという。
珍しいので母と自分に当てて葉書を出すことにした。
なお30周年記念切手は1人5枚までの購入となっている。

切手原画のポストカード、30周年記念切手

切手の博物館開館30周年引受押印用特設ポスト
こういうイベントに偶々出会えるととてもうれしいものだ。
kitte-museum.jp
スタンプフレーム
無料の商品販売所で発売されたばかりの海外切手類を眺めていたら、切手用の小さな額縁を見つけた。

スタンプフレーム ミニミニ 520円
かねてから切手は世界で最も小さくてお安く購入できるアートだと思っていた。あるだろうあるだろうと思っていたが、なかなか見つけられなかった切手用の額縁にようよう出会うことができた。このミニミニサイズは1つ520円。ほかにもいくつかサイズがある。切手の博物館に行かずとも下記通販でも購入可能なのでご関心をお持ちの方は覗いてみるとよろしい。
www.yushu.co.jp
案内板
館内の案内板が切手型で大変かわいらしかったので写真を撮った。

切手の博物館 公衆電話とロッカー案内板

切手の博物館 バリアフリートイレ案内板

切手の博物館 トイレ案内板

切手の博物館 男性トイレ案内板

切手の博物館 女性トイレ案内板
これらのしゃれた案内板や館内に散在するブリキの像などの作者が誰であるかを調べようとしたが不明。とても素敵ですありがとう。
澄江動物群の化石切手
さて、企画展示室のすみっこに、「紫外線で照らすと地図が見える」という切手が展示されていた。モチーフはなんとみんな大好き中国のカンブリア紀の生物の化石である。紫外線照射の斬新さ、何よりカンブリア紀の化石モチーフというところで、ちくそうこの切手が売っておればいいのになと思いながらお土産コーナーをうろついていたら。
あった。
嘘だろ神様ちょっとあなた私に優しすぎやしませんかね? もうすぐ死ぬの? それとも日常生活が不憫だからたまにはええこと授けたろの精神? いやでもそこまで不憫な暮らししてませんよ? そしたらやっぱりもうすぐ死ぬの?
閑話休題。
というわけで、カンブリア紀の澄江動物群化石モチーフ切手の初日カバー三点セットですヒャッホーイ!
なお生物の解説は日本語解説がないものもあったことからGoogleのAI概要を引用しているため正確でない可能性があるがご容赦いただきたい。
延長撫仙湖虫(日本語では一般にフキシャンフィア・プロテンサまたはフシアンフイア)

延長撫仙湖虫 Fuxianhuia protensa

延長撫仙湖虫 Fuxianhuia protensa

延長撫仙湖虫 Fuxianhuia protensa
延長撫仙湖虫 Fuxianhuia protensa (日本語では一般にフキシャンフィア・プロテンサまたはフシアンフイア)と呼ばれる、約5億年前のカンブリア紀に生息していた原始的な海生節足動物です。中国雲南省の澄江(チェンジャン)動物群を代表する生物の一つとして知られています。
ja.wikipedia.org
環飾蠕虫(クリココスミア、学名:Cricocosmia)、吸盤古宿虫(Inquicus fellatus)

環飾蠕虫(クリココスミア、学名:Cricocosmia)、吸盤古宿虫(Inquicus fellatus)

環飾蠕虫(クリココスミア、学名:Cricocosmia)、吸盤古宿虫(Inquicus fellatus)

環飾蠕虫(クリココスミア、学名:Cricocosmia)、吸盤古宿虫(Inquicus fellatus)
環飾蠕虫(クリココスミア、学名:Cricocosmia)は、約5億1,800万年前のカンブリア紀前期に生息していた、細長く円柱状の原始的な海生動物(古蠕虫類)です。
ja.wikipedia.org
吸盤古宿虫(きゅうばんこじゅくちゅう)とは、約5億2000万年前の古生代カンブリア紀に生息していた、営寄生性(または偏利共生性)の古代の虫型動物です。学名は「Inquicus fellatus(インクイクス・フェラツス)」と言います。
en.wikipedia.org
環飾蠕虫にランダムに吸いついてるのが吸盤古宿虫ということのようだ。寄生されてる化石か! サイコーに面白いぜ!
中華微網虫(ちゅうかびもうちゅう、学名:Microdictyon sinicum)

中華微網虫(ちゅうかびもうちゅう、学名:Microdictyon sinicum)

中華微網虫(ちゅうかびもうちゅう、学名:Microdictyon sinicum)

中華微網虫(ちゅうかびもうちゅう、学名:Microdictyon sinicum)
中華微網虫(ちゅうかびもうちゅう、学名:Microdictyon sinicum)は、約5億3,000万年前のカンブリア紀早期に生息していた、すでに絶滅した葉足動物(ようそくどうぶつ)の一種です。中国の雲南省にある「澄江(チェンジャン)生物群」の化石として発見されました。
ja.wikipedia.org
個人的にはこちらが一番うれしかった。ハルキゲニアのお仲間ですやん!
3枚セットでお代は670円。
安ない? と思ったら切手額面の1.2元は今のレートで大体28円。
いや、それでも安ない?
初日カバーぞ?
キラキラ加工の封筒に特別消印押印ぞ?
記念切手発行時の記事は下記参照。
j.people.com.cn
というわけで、学習院ミュージアムの後時間が余ったら行くかぁ程度の切手の博物館が200円という入館料にはとても見合わないほどの充実ぶりで大変有難かったのであった。
志むら
九十九餅

目白 志むら 九十九餅 3個入り 540円

目白 志むら 九十九餅
譬えるならば豆入りの、清潔に甘くものすごくやわやわな安倍川餅である。黄な粉のくちどけが実に香ばしく且つ心地よい。散在するほっくりとし炊かれたとら豆が単調な印象を回避している。物凄く好みの和菓子である。ところでこの手の黄な粉まみれやわやわの和菓子を菓子切りで上手に頂く方法を知っている人はおらぬか! 粉は撒くわ餅は項垂れるわでまともに頂けたためしがない! 茶道の人はどないしてはるんですかね。
店頭では1つ180円で販売しており日持ちは3日。2個ずつ包装したものは1つ400円で日持ちが5日。原材料では、グラニュー糖、水あめ、白玉粉、とら豆、卵、黄な粉となっている。やわやわは水あめかー。
shimurakashi.base.shop
〆
happy〜みんなのkitchen〜では姿勢のよい洋食を頂き、学習院では技術が到達しうる美の粋を味わうつもりが外圧のせちがらさに圧倒され、切手の博物館では30周年のタイミングで久しぶりに葉書を出し、またみんな大好きカンブリア紀の化石の切手という全く想定外の品物を購入することができた。午前中に用事を済ませてからだったので時間が足りなかったが、他にも色々見どころを見つけてあるので、高級住宅街という印象にひるまず、また目白を散歩してみようと思う。