本日魚焼きグリルでグリルの長辺くらいのでかさの鰊を焼いた。
非常にいい感じに焼けた分、もりつけトングでいかに上手に挟んでも確実にどこかがもげる予感があった。
そうだ!いつも魚焼きグリルに敷いてるメッシュシートごと移しちゃえばいいんじゃね?
メッシュシートの端と端をつまんでそろそろと移動し用意してあった皿に滑り落とす。
やったね!パパ!明日はホームランだ!
こうして、塩して1時間の雄の鰊は、実に丁度いい感じに焼けた滑らかで清冽な白子と共に、無事私の腹に納まったのであった。
というわけで餅を焼くときに買って敷きっぱなしにしていたテフロン加工のメッシュシートが身崩れしやすい魚を美しいまま皿に移す際大変有用だったのでここに記録する。
おまけ:子持ちの春鰊を魚焼きグリルで上手に焼く方法
- ノース物産株式会社の記事に従い、鰊の鰓辺りに包丁を入れたあと頭をもぎつつ内臓を引き抜く。記事通りにすると思ってたより簡単にできるゾ!
- 全体に塩を振りペーパータオルでくるみ冷蔵庫に入れ1時間待つ。
- 冷蔵庫から取り出した鰊の両側に包丁で斜めにやや深く切れ目を入れる。
- メッシュシートを敷いた魚焼きグリルを強火で2分程度予熱する。
- 鰊置く。
- 5分強火で焼いた後3分弱火で焼く。
- 裏返したら今度は4分強火で焼いて2分弱火で焼く。
- 更にアルミ箔で覆って弱火で5分じりじりと焼く。
- メッシュシートごと持ち上げ皿に滑り落とす。
- 頂く。
- うまい!
- 塩して1時間なので鹹味はほぼ皮にしかついておらず身は微かに甘身がある程度のほぼ無味!しかし良質な脂の旨味があるので鹹味がなくともそれもまたよし!香ばしく焼けた皮と頂くと更によし!身は純白で細かい繊維質、頼りないほどに柔らかく癖がない!きわめて細くしなやかで長い骨を丁寧に取り除きさえすれば離乳食にもできそうだ!そして白子!終盤で焦げ防止にアルミ箔をかぶせ弱火でじりじりと加熱したのがよかったのか、火の通り加減が完璧だ!あまりにも滑らかな滋味がうますぎて食べているだけで悪いことをしているような気にすらなってくる!プレーンで食べ進むべきか、塩かポン酢でもつけようか瞬刻考えたが結論は一つ!プレーンだ!この清冽で繊細な味わいはそのままで頂くべきだ!どんなに少量でも調味料をあわせると奥深い滋味がたちまち打ち消されてしまう!一塩してその塩が滲みた限りの鹹味がせいぜい許される範囲だ!それだけで十分なのだ!
- 翌日の真子入り鰊の報告だ!塩してペーパータオルで包み一晩待つと頼りなさが無くなりしっかりした干物感のある身質に変化したぞ!しかし自分としては昨日の淡雪にも似た繊細で滋味のある味わいの方が好きだ!とはいえ2日目が美味くなかったわけではない!皮の味わいは更に複雑さを増し、身は食べ応えがあり、卵は「あっこれたらこ!お母さんが子どものころ良く焼いてくれた塩たらこ!」という感じでぽくぽくしてうまかった!北海道でとれすぎた鰊を畑の肥料にしていたという史実に怒りを覚える程度に子持ち鰊のファンになったぞ!来週も買いに行くから待っててくれ鈴木水産!
というわけで芝エビのアヒージョの後は春鰊の塩焼きに耽溺しそうな予感。こんなに美味いものをありがとう世界!
なお内臓を抜いたのは腹子が真子か白子を確認する序であった。鰊を塩焼きにする場合内臓はそのままでも特に問題はないようである。
おまけ 鈴木水産の生鰊2尾の値段がこちらになります。
238円…。