即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

【2024年4月25日】沖縄で生物目的の体験ダイビングしてきた【ダイビングショップ レイ】

沖縄旅行の旅程に体験ダイビングを組み入れることにした。当初は定番の青の洞窟ダイビングで色々プランを調べておったらなんと体験ダイビングにも年齢制限があることを知る。更に1人参加が可能なショップは調べた限りでは2軒、なんだかんだで最終的に残ったのが今回お世話になったダイビングショップ レイである。入力フォームでうまく申し込めなかったためメールで申し込んだ後、

無脊椎動物が見たいです。人間はどうでもいいので私のことは撮影せず見つけた生物の写真を撮ってください。あとで図鑑で同定したいのです」

といううわ言のような無茶ぶりメールを送信したところ、

「でしたらクマノミ体験ダイビングの方がよろしいのではないでしょうか」

という趣旨の返信を頂いた。こんなわけのわからん要望をくみ取り適切なご提案をしてくださるとは大変信頼できるショップではないか。有難くプランを変更することにした。また時間帯としては早朝の方が海が綺麗とのことなので7時半からの朝一プランを選択した。

こちらのショップは1グループに1人のインストラクターが付く。今回私は1人参加なので王侯のようなマンツーマン指導、料金は税込み1万3200円である。

用意したものは、健康な体、セパレートタイプの水着、着替え、速乾タオル、基礎化粧品、マリンシューズ、それからペットボトルのさんぴん茶。水着は着て行った。

ありがたいことにホテルからショップまではバスで一本である。6時牧志発のバスに乗り込み出発した。

GoogleMapに従いバス停からほど近い海辺の小さなビルの3階のショップを目指す。フロア左手にシャワーブースが2つ(3つだったかも知らん)、トイレ1つ、右手が店舗になっており、受付、その奥に更衣室がある。

まずは受付で健康状態の確認と念書の記入。それから体型にあったウェットスーツを渡され更衣室で着替え。この時点ではウェットスーツのファスナーは上げないでよい。度入りのゴーグルと足に合ったフィンを選び、インストラクターさんとのご挨拶の後浜辺にゆき船に乗り込む。天気は曇りだったが日光に体力を奪われる質の私には丁度良かった。

船の上でハンドサイン、耳抜き、ゴーグルの水抜きの方法、レギュレーターでの口呼吸の仕方、海中では体幹は水平を保ち常に緩やかにバタ足をするように、等教えて頂く。

ポイントに着いた。なんと他に船がなく貸し切り状態である。各所のファスナーを閉め軍手とフィンを履きウェイトを着けて船の縁に腰かけボンベを背負う。

重い。

この状態で船の縁をまたぐのか。

バランスを崩して機材諸共私は沈むのではないか。

心中に暗雲が立ち込める。

他のショップのレビューでは高齢者が安心して楽しむことができましたとか書いてたけどあれ誇大じゃねぇのか。

などと考えながらとりあえず恐る恐る船の縁をまたぐ。

幸い落下は免れた。

ここから海に入れと!怖い!何でか知らんが怖い!

まぁうだうだ言っていても仕方ないのでインストラクターさんの指示に従い一旦船の縁に腰かけた後入水する。

水は冷たくはないが温かくもない。

この!この波のある状態で!船の縁にあるロープを掴んで顔を海に浸けてレギュレーターで呼吸をしろと!

無理!

と思おうが何しようがやらねば先に進まないのでとりあえずやってみる。しかし体はエマージェンシーモードに入っていてお産の時のような呼吸になっておる。こんなんで自分は本当に海中に挑むことができるのか。あのばあさんはほんとに初心者でダイビングを楽しんだのか?嘘言ってねぇかオイ!(他店広告)

等と追い詰められていたがそのうちヒッヒッフーの合間にヒーフーが混じるようになってきたので、後からいらしたインストラクターさんに手を引いてもらって海中にちょっぴり潜ってみる。

できるだけ落ち着いて呼吸をしようと務める。浅いところで何度か耳抜きを試みたところ耳抜きはできる。意識するとゆっくりした呼吸ができるが油断するとヒッヒッフー。落ち着け自分。

私の様子を見ていけそうだと思ってくださったらしく、インストラクターさんが左手に掴まるよう指示してくれ、いよいよダイビング開始である。

最初に連れて行ってくださったのがこちらのおそらく定番のクマノミポイント。

ハマクマノミ、ウスカワイソギンチャクっぽいやつ

見ての通り非常によい映りである。利用機材が最新のGoPro12とのことだがここまで綺麗とは思わなんだ。もちろん撮影はインストラクターさんである。

このころになると大分余裕が出て来て、適宜自分で耳抜きをし、辺りの地形を眺めたり自分で珊瑚礁に貼りついて生物を探すほどになった。好奇心最強。

ハマクマノミ、ウスカワイソギンチャクぽいやつ

これは海溝と呼んでよいのか

船が近くてあんしん

思ってたより一面珊瑚

テーブルサンゴという名称の由来がよくわかる

黄色いのはフウライチョウチョウウオ、シマシマロクセンスズメダイ、手前のでかくて黒いのはノトイスズミか?赤いひれのはたぶんハチビキ、左後ろの黒いのは不明、右手に見切れてるのがヤマブキベラのおけつ

クマノミとシライトイソギンチャク

アオヤガラ

コブヒトデ

チャツボボヤ(中央よりやや左にある丸っこいやつ)

ニセクロホシフエダイかなー

クロガシラウミヘビかなー

ムレヤギかなー

自分で見つけたウミシダ!

写真データによると、船上写真が8:27、最後の海中写真が9:14となっているので、少なくとも40分は海中にいたことになる。こんなに長くいられるとは思わなかった。大変良い体験であった。

梯子から船に戻り、ゴーグルとボンベとウェイトと足ひれを外す。インストラクターさんがウェットスーツの中に温かいお湯を流し込んでくださる。

陸に上がりウェットスーツを脱いでシャワーを浴びる頃には次のグループが到着していた。何グループかわからないが結構な人数で、自分のようにゆっくりシャワーは浴びられないかもしれないと思った。着替えて受付に戻るとすぐにスマホに写真データを取り込むことができる。その後ドライヤーで髪を乾かし、お礼を言ってショップを後にした。

 

水族館好きは一度でいいからダイビングを体験した方がいいと思う。やはり実際に潜って360度の海を体感すると解像度が上がる。ダイバーの人たちへの敬意も爆上がりする。知人に海中溶接を仕事にしている人がいるがマジ尊敬。

地元の立ち飲みで体験ダイビングのことを話したところ、資格を取ろうとスクールに入ったはいいが耳抜きができずに挫折した話や体験ダイビングで呼吸が保てず5分でリタイアした話を聞いた。ああ、リタイアしてもよかったんだな、でもリタイアしなくてよかったなと思った。

 

今回お世話になったダイビングショップはこちらである。

www.diving-lei.com

実はもう一つのショップにも問い合わせをしていたのだが、なんというか、返信メールが非常にチャラく、ちょっとあかん感じがした。ダイビングショップ レイは返信メールの文章が非常にしっかりしているだけでなくわけのわからん要望に対する適切なご提案もいただき、結果非常に満足のいく体験ダイビングとなった。

担当してくださったインストラクターは末吉玄太さんという方である。ナビゲーションが適切で終始落ち着いて客のことをよく見て下さって安心できただけでなく、クマノミの名前をボードに書いて教えて下さったりした。なおクマノミとウミヘビ以外の生物の名前は自力で図鑑で調べたよ!

 

本当に楽しかった。ありがとうございました。

www.diving-lei.com

コンパクトにたためるドライタオルはこちら。

今回参考にした図鑑はこちら。

沖縄の海 海中大図鑑

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