【今週の野菜】
面倒なので書き起こし略。
【茄子と舞茸、キャベツの生姜蒸し炒め】
ウォックパンにこめ油を小さじ1入れ乱切りにした茄子8本を入れて蓋をして蒸す。
茄子からかたくなさが失われたらキャベツ1/4玉のざく切りと石突をとってばらした舞茸1株、桃屋の刻みニンニク小さじ1を入れ荒く混ぜ合わせた後再び蓋をして蒸す。
茄子が頼りなく柔らかく美しい翡翠色になったら塩小さじ1とキッコーマンの白だし大さじ2を入れる。
味見をしながら自分の好きな塩梅に寄せてゆく。
★ 結果:がんばりましょう
キャベツは確かに何にでも従う優しい子だが時にそれが弱点となる。私がこのレシピを考案した際脳裏にあったのは以前作成した茄子と茗荷と舞茸の生姜炒めだった。その味が懐かしく、またキャベツはなんにでも沿う優しい子なので茗荷の代わりも務まるだろうと思って代打を命じたが、そうはならなかった。キャベツは優しすぎた。キャベツは柔らかすぎた。茗荷の歯ごたえと癖を求めた舌に、代打のキャベツは虚無のように響いたのだ。
あと今回のような組み合わせだったら舞茸よりブナシメジのつるりとした食感が合う。どうやら私はいろいろ急ぎすぎてしまったようだ。
【伯爵南瓜とキャベツ、蕪の蒸したの】
皮のまま小さく切った3/8の伯爵南瓜を蒸し器にセットして蓋をする。沸騰したら時々覗いて串をさして加減を見る。
串がなだらかに通るようになったら八割にした蕪6つと乱切りにしたキャベツ1/2を入れ再び蓋をして蒸す。
蕪に串を刺して好みの加減に柔らかくなっていたら全て密閉容器にあけてすし酢を大匙1杯入れ蓋をして振り混ぜて味がなじんだら出来上がり。
☆ まぁうまい
蒸し南瓜に間違いはない。蒸しキャベツにも。ただ蒸し蕪というのはどうなのか。うまいはうまいがやはり蕪は出汁を煮含ませて食うものではないのか。決して悪くはないのだが彼のポテンシャルを生かし切れなかった、そんな無念が心をよぎる。しかしシーザーサラダドレッシングをかければもう何でもうまいのであった。なお子どもはドレッシング嫌いを公言している。味が濃いと言ってすし酢で和えただけの蒸し野菜を喜んで食べておる。よい舌に育った。
【大根とセロリの塩昆布和え】
スライサーで厚めの繊切にした大根とセロリとくらこんの塩昆布1袋を密閉容器に入れ振り混ぜる。塩昆布はからまりがちなので必要に応じて箸でばらしてなお振り混ぜる。塩昆布と大根連の味がなじんだらすし酢大匙2杯とむき白ごま大匙1杯を入れてさらに振り混ぜて出来上がり。
☆ 思ったより大根が苦かった
総論としてはうまい。そりゃあ塩昆布長が参戦しているのだもの、うまくないわけがない。しかしながら大根がいささか苦かった。こればかりは正直仕方ない。すの入っていない美しく滑らかに白い大根であったとしても、かすかな苦みをはらんでいることはままあるからだ。たとい調理の前に舐めて苦みを感知したとて素材を無駄にするのも好もしくないからそのまま黙ってこさえるだろう。台所を預かる人間とはそういうものだ。しかし日を経ると大根の苦みは薄まったのでよしとする。
【塩トマト】
一口大に切ったトマトと塩小さじ一杯を密閉容器に入れ振り混ぜたら出来上がり。いつもの。
【ブナシメジとマッシュルームのハッシュドビーフ】
櫛切りにした玉ねぎ1玉とこめ油小さじ1をウォックパンに入れ蓋をして蒸し煮にする。玉ねぎが透明になったら細切りにした牛薄切り肉600gを入れ炒める。牛肉がほどけたら石突を落としてばらかしたブナシメジ1株とSSサイズのマッシュルーム1パックを入れる。キノコに牛脂が回ったら保温調理なべに移し被るほどの水を入れ中火にかけ沸騰させる。沸騰したら蓋をして保温調理に移る。2時間したところで一旦ハッシュドビーフの素を全部入れ15分ほど待つ。そのくらいしたら素が溶けてるので混ぜながら弱火にかけ沸騰したら再び保温調理にかける。2時間くらい放置して気が済んだら出来上がり。20㎝鍋に移して温度が下がったら冷蔵庫へ。
☆ たぶんうまかった
思いのほか好評で久しぶりに帰ってきた上の子と下の子に全部平らげられたので成果物を確認できず。それはそれでうれしい。
【蕪の葉と大根、人参、エノキダケ、油揚げの味噌汁】
蕪の葉はざく切り、大根、人参は銀杏切り、エノキダケは石突をとってざく切り、油揚げは横半分に切って細めの短冊切り。
全て圧力なべに入れ、水は被るほど。蓋をして低圧にセット、中火で加熱、沸騰したら蒸気が噴き出る程度に火を弱め2分~5分。火を止め圧が下がるのを待つ。18㎝径の鍋に移し味噌を適当に溶き入れて完成。
☆ 結果 よき哉
夏場は鰹節粉がないと物足りなかったのが肌寒くなってくると逆にくどくなってくる。野菜の甘味と味噌だけの味が恋しくなってくる。というわけで鰹節は暖かくなるまでお預けである。厚めに切った銀杏の大根の優しい歯触りからあふれてくるつゆの味わいがうれしい一品に仕上がった。
以上。