沖縄は海開き後梅雨未満のゴールデンウィーク前が一番いいと教えられたので4月22日から26日にかけて沖縄に行くことにした。事前準備として、沖縄の歴史と文化 (中公新書 799)、琉球王国 (岩波新書 新赤版 261)、沖縄文化論集 (角川ソフィア文庫)、聞き書 沖縄の食事、沖縄のトリセツ、沖縄やんばるフィールド図鑑、沖縄の海 海中大図鑑を読んだ。
22日は0830羽田発1120那覇着のANAに乗った。11時20分着なので11時30分発のエアポートシャトルには間に合うまいと思っていたところ間に合ったので運賃2000円を前払いしそのまま海洋博公園に向かう。昼食は空港で弁当を買おうと思っていたのが手ぶらで乗ってしまいどうしたものかとバス内で検索したところ桜パーラーという店を見つけた。タコスの他に弁当、黒糖ぜんざいも販売してるようだ。沖縄の弁当は安くてうまいと聞いていたのでぜひ一度頂きたいと思っていたところだ。ここにしよう。
沖縄美ら海水族館(記念公園前)に到着したところで運転手さんが帰りのバス停の場所を教えてくれる。道路向かいの橋の下にあった。
元来た道を遡って桜パーラーに向かう。
桜パーラー
や、これはもしや今まさに私が訪ねたいと思っている店の類ではないか。
売りはタコライスのようだが私は弁当とぜんざいに用がある。野菜炒めと牛肉を薄めの甘辛に炒めたもの、チキンカツ、卵焼きの乗っている矢鱈底の深い弁当と氷ぜんざいを頂く。氷ぜんざい300円、弁当が100円引きで400円。
400円?
400円である。
こんなッ!
こんなのッ!
美味いに決まってるでしょうがぁ!
なんかもうどれも旨いんですが特に美味かったのは左の炒め物。塩味でキャベツと人参とスパム的な加工肉が入ってるの。真ん中の濃すぎない甘辛炒めもよい。チキンカツのソースもやや甘めで強すぎない。ただ、器がめっちゃ深くてご飯を食べきれず残してしまった。この弁当に慣れた人がコンビニの上げ底弁当見たら泣くと思う。
食べかけではない。ぽんぽんが痛くなると困るので氷を少なめにしていただいたのだ。上に載っているのは割と柔らかすぎない甘い金時豆、氷の底に沈んでいるのは白玉3つ(だったと思う)、かけてあるのは黒蜜。
好みすぎる布陣である。ああもうどうしてくれよう!
いきなり大当たりである。妥協せず調べ倒してよかった。
熱帯ドリームセンター
お腹もくちくなったところで熱帯ドリームセンターに向かう。こちらは先の沖縄好適期を教えてくれた知人が「ネコタさん絶対気に入るから」と強く勧めてくれた植物園である。こちら海洋博公園の左手にあるので桜パーラーからだとちょっと近い。
既にラピュタくせぇ。
右手を覆っているのは全てネッタイヤハズカズラ。インド産。
ファノレプシス温室
うぬぅ…夢のごつたる。
沖縄固有種のイリオモテランもおられる。
こちらはナゴラン。
バンダ温室
次はバンダ温室。根っこがむき出しだが、この根っこに水をためるので土に植える必要がないというイカス植物である。栽培難しそうだな…。
あっやばいここが極楽か。
オァァーッビカクシダ!見たい見たいと思っていたがまさかこんなところで遭遇できるとは!ビカクとはオオツノジカの角を意味し、壁に貼りついてる壺っぽい部分は古い葉が重なった貯水葉、垂れ下がっている葉は胞子葉というヤッべ!カッコいい!羊歯植物である。
着生植物廊。素晴らしすぎる。
王と王妃といった風情であるな。
うぇっへへへなんだよ君ィ随分変わった風体をしてるじゃあないか。でかい数珠玉のようなバルブに花が咲き腐臭を放つそうである。
小さな花の付いた花径が伸びあがるさまがコブラを思わせるそうな。
キロスキスタ・ヴィリディフラバ。葉がなく根で光合成をする無葉蘭。
ビクトリア温室
次は水生・湿性植物を展示するビクトリア温室へ。
あっ。
えっ。
みみみみみ見たいと思っていたオオゴマダラの蛹が!蛹がぁぁぁ!
初日からこれはやべぇな。運使い切ってない?大丈夫?
ちなみにオオゴマダラは沖縄県の県蝶である。ひらひらと優雅に飛ぶさまから南国の貴婦人と呼ばれているそうな。日本最大の蝶でもある。
オァァーッ!エアプランツ天国だァー!
ちょっと落ち着いて。パピルスの花ってこんな風に咲くのな…。
遠見台
それでは遠見台へ。
なんかもうすごいラピュタ臭い!シータァァァ!パズゥゥゥ!
みんな大好き黄金比。
空の余白がオウムガイ。
そりゃあ良い眺めである。
こんなとこまでラピュタ臭い。サイコーかよ。
中庭
さてそれでは。
餌を買って。
シルバーアロワナに餌でもやってみるか!
みんな大好きタビビトノキ。
果樹温室
ここから果樹温室。
ところで皆さんはグライダーのもとになったといわれている羽根付きの種子をご存じだろうか。私はあれは紅葉の種みたいに成っているのだと思っていたのだが。
なんかぁ、ヤシの木見たいのがあってぇ、その中から種が出てくるみたいでぇ・・・。
ってマジか。すげぇな。想定外だわ。
あー、フクベってそういう意味かぁ。
ちなみにハネフクベの全容はこんなである。でかいわ。色々と。
ちなみにみんな大好きショクダイオオコンニャクの子どもと
ゾウコンニャクの子どもがいた。これはこれでレア感があってよい。
蘭・カトレア温室
次は蘭・カトレア温室。ちょっと迷ったので公式ルートとは異なっているが撮った順でお出ししております。
まぁ美人ですよね。ウンウン。
ここにはアリ植物がいてコーフンした。
ヒスイカズラも満開であった。
というところでそろそろバスの時間なので名残惜しいが帰ることにした。
ホテルパームロイヤルnaha国際通り
バスを乗り継いでホテルパームロイヤルnaha国際通りへ。
必要十分なコンパクトルーム。ちょっと驚いたのが部屋に湯沸かしポットがないこと。申し出れば貸し出してくれる。なんかあったのかな…。こちらは国際通りの真ん中にあり非常にアクセスが良い。2階に大浴場もある。パジャマは上下セパレートのものが用意されている。とても便利なホテルであった。
夕食には知人が勤めていたという店に行くつもりだったのだが、残念なことに休業であった。既に9時を回っておりここから新しい店を探す気力はない。しかし背後に何やらでかい店が。
リウボウストア
リウボウストアだー!
それでは見せてもらおうか、沖縄のスーパーの実力とやらを!
というわけで買ってきたのがこちらになります。
これこれ!この沖縄定番のお供え!聞き書 沖縄の食事で読んで食べてみたかったんだよねぇ!清明祭のタイミングでよかったぁ!内容物は、豚バラ・蒟蒻・ゴボウ・昆布の煮つけ、カステラ蒲鉾、赤蒲鉾である。ゴールデンウィークのお弁当のおかずにするんだー!
晩御飯としては
これも知人からめちゃめちゃに推された(スーパーで買えとは言われていないが)ゆし豆腐そばと
もずく、あとはどこのか忘れたけどたれが異様に美味いジーマミー豆腐三連を買った。
しかしこのゆし豆腐そば、ご家庭では問題なかろうがホテル宿泊客には結構難易度の高い食品であった。
何故なら
- 豆腐とスープを麺の上にあけ300mlの沸騰した湯を入れる
- 600Wで3分レンチンする
という作り方だからである。
ホテルで300mlをどうやって量れというのだッッッ…!!!
まぁ目分量でいきましたけど。
お湯の入った丼持って2階まで行って3分間温めてまた戻ってくると言うのはなかなかなのものであった。
しかしこれが非常に美味かった。豆腐を沖縄そばの梅雨で味付けするという発想はなかなか生まれまい。実際はそばを作ったはいいが油脂豆腐しかなかったときにとりあえず入れてみたぐらいが発祥だろうが、うまみの強い塩味のつゆが合うこと合うこと。非常に良いものであった。
ジーマミー豆腐は何もかけずに頂くとそこはかとなく青臭くあまりうまいものではなかったがたれが異様に美味くかけたとたんに食感の滑らかさが際立ちたまらぬ美味さとなった。
モズクはまぁうまくないわけがない。
ブルーシールのターチバーのウベピスタチオも頂いたが特筆すべきところはなかった。
後は明日の朝食に中身汁と朝すば、沖縄ポッカと沖縄ボトラーズのさんぴん茶。沖縄ポッカの方が私の口に合っていた。
これで沖縄旅行初日は終了。