即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

逗子のMotteneで西瓜スムージーと梅シロップのかき氷食べてきた

逗子銀座通りにできたばかりのMottene。音読すると「モッテーネー」、その名の通り規格外野菜の活用を主軸としたイートインできる販売店である。規格外野菜の他、それらを加工したお惣菜、パン、弁当、スイーツ、冷凍食品などを扱っている。こちらの西瓜スムージーを知人にメチャメチャ勧められたのでどんなものかと食べに行ってきた。

西瓜より西瓜らしいという触れ込みの西瓜スムージー。西瓜というのはなるほど果汁が豊かで組織が程よく脆弱でスムージー向きの果実である。しかし自分は西瓜にあまり良い思い出がなく、水っぽかったり甘味が単調だったりするんではないかと懸念していた。全くの杞憂であった。一般に西瓜の真ん中は甘味が濃いかわりに歯触りが頼りなく、食べ進むうちに甘味がさわやかになり歯触りがシャリシャリ楽しく、皮に近づくにつれ甘味が薄れ食感は瓜のようになめらかだが味気はなくなるものである。では柔くて甘味が濃いところと歯ざわりがシャリシャリで甘味の爽やかところを混ぜて均したらどうだろう。これがこのスムージーである。さらに言えば、こちらのスムージー、どういう仕掛けかわからないが、西瓜を食べ終わった後の皿をすすった時のあの薄くていささか単調な西瓜汁の印象と異なり、味わいになんともいえない深みがある。これが西瓜の品種によるものなのか、それとも果実の厳選によるものなのか、はたまた何か調理上の創意なのか、よくわからないが西瓜の一番うまい精髄を頂いているような気分になる。後西瓜は切れ端でもでかいので食べているうちにぬくもってしまい風味がつまらなくなりがちだが、スムージーなので最後の最後まで冷えっ冷えである。えー、値段は確か550円か500円。今時西瓜を丸ごと持って帰って食べる機会はなかなかないのだから、夏のかけらをこんな形で手軽にいただくのはどうだろう。

 

お店の人のおすすめ、自家製梅シロップのかき氷。大きいのは500円、小さいのは200円引きの300円。胃の小さい人間としてはまず小さいサイズを用意してくれたことに喝采したい。やんややんや。かき氷のフルサイズは体が冷える狂気なのでどの店もこのサイズを用意してくれんか喃。

かけてあるのは、梅シロップ、梅ペースト、パイナップル二切れ、ミントの葉。梅ペーストとパイナップルが和風爽やかと南国爽やかでちょっぴり位相がずれておりながらそのずれの相性が思いのほかよい。梅シロップは全体に上手にかけまわしてあるようでかき氷のどこを頂いてもちゃんと味がして楽しい。このかき氷の唯一の難を言うとすれば盛りが多すぎて食べづらい点だろうか。美味しいものは最後に食べたい派なので梅ペーストをよけておくところが欲しいのである。仕方ないので指で押さえながら崩れないようじりじりと横腹から掘り進んだが、器が丸底なのも相まって安定せずちょっと崩れた。卑しいから勿論掬って食べた。

店内写真は撮らなかったが、イートインスペースはコワーキングスペースも兼ねており、左手一番奥に多分テーブルのある個室、その手前に二人掛けのソファとソファテーブル、入り口近くは5人掛けの丸テーブル、右手の窓際は4人が並んで座れるカウンターとなっている。白を基調としたインテリアと相まって非常に居心地がよい。

規格外野菜の活用を主軸としている以上、様々な食材のレシピの絶え間ない考案を宿命づけられているタフな店である。

ようやく逗子に繰り返し行きたいお休み処が見つかったなぁ。

 

売店Mottene

ウェブショップ:Mottene

 

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