鱈と下仁田葱の塩レモンパスタ
二人前見当
鱈の剥き身 半身
下仁田葱1本
人参中1/2本
ヒラタケ1パック
オリーブオイル 大匙2
キッチン塩コショウ 3振りくらい
刻んだ塩レモン 1/8
塩 小さじ2~3
桃屋の刻みニンニク 大匙1
バジル 3振りくらい
タイム 3振りくらい
パセリ 3振りくらい
ベイリーフ 1枚
1.薄切りの下仁田葱と繊切りの人参と水50CCをウォックパンに投入、蓋をして弱~中火で蒸し煮にする
2.鱈は一口大に刻んでキッチン塩コショウで調味しながらオリーブオイルでフライパンで焼くと勝手にほろほろと崩れていくよいこである 骨が見えたらこの時点で取る
3.石づきを取ったヒラタケを鱈のうまみの移ったオリーブオイルの待つフライパンにほぐしながら入れる
4.ヒラタケがてりてりしてきたらフライパンの中身をウォックパンに移す
5.水200ccと刻んだ塩レモンと塩2杯と桃屋の刻みニンニクとバジルとタイムとベイリーフを入れる 塩が足りないようであれば追い塩だー! 水が足りなければ(以下略
6.パスタ用の湯を沸かしパスタを規定時間-1分茹でざるに空ける
7.ウォックパンのソースと炒め合わせて皿に盛り付けたら出来上がり
ルックスがちょっと残飯ライクだけど塩レモンの爽やかな風味とニンニクのパンチがよい拮抗感を醸しだすシチリアっぽいと詐称してもよさそうなパスタの出来上がりだ!
反省点
・このレシピで下仁田葱を採用した理由が不明瞭である。舌触りがなめらかという点は評価できるが加熱した下仁田葱の甘みという長所が全く生かせていない。にんにくと塩レモンの強気な争いに巻き込まれ行方知れずになった薄幸女性のような立ち位置を強いてしまったのは問題である。次回はなんでもそれなりにこなし存在感もある玉ねぎに役を依頼するべきではないか。
・そもそも今日はたらこスパゲティを作るつもりであった。しかしたらこスパゲティは具に脆弱性があるため烏賊あたりに加勢を依頼しようと考えていた。しかしいざ魚屋で冷凍の烏賊を見ると「こいつはたらことうまくやれるのか」「加熱したイカの弾力性はたらこの粒感を裏切るのではないか」「ではほたてはどうだ」「高い」「小エビむき身は」「エビは主役級なのでもはやたらこスパゲティと名乗れなくなるだろう」などの葛藤が生じ、逍遥していたところに鱈の剥き身が目に入り、半身が230円とお安かったので「親子パスタもいいんじゃない」という安易な解決に走ってしまったものである。ところが帰りしなに脳内でレシピをシミュレーションしたところ、鱈の切り身が「自分は塩レモンとならいい仕事ができるがバターベースまたはクリームベースのたらことはうまくやる自信がない」と言い出したので急遽レシピそのものの抜本的な見直しを図らざるをえなくなった。鱈の塩レモンパスタであれば丁度先週使い残したターサイがあったのでそれと合わせると彩もよかろうとも思っていたが、かえって野菜室を確認したら下仁田葱君もいたのでさらに配役変更、君と鱈ならきっといい舞台になると肩をたたき脇にヒラタケと彩担当の人参を配したのだが実際に調理すると何かこう味にパンチがない、そうだニンニクだ、何か足りないと思ったら君がいなかったんだということで急遽投入したところ主役と準主役であったはずの鱈や下仁田をうっちゃって塩レモンとニンニクが大向こうを張り始め、結果これはこれで実に良い舞台となったが思っていたのとまるで違う、たらこどこいった。
以上。