即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

【東博に初詣に】博物館に初もうで/イスラーム王朝とムスリムの世界【行って参りました】

毎年干支にちなんだ特別展示を開催するトーハク、テーマは「今年はトーハク150周年!めでタイガー!!」

はっちゃけててよろしい。

f:id:nekohann:20220102235959j:plain

白釉鉄絵虎形枕 中国・磁州窯 金~元時代・12~13世紀

まずは看板息子の虎形枕。つやっつやで大変美しい。

f:id:nekohann:20220103000315j:plain

香取秀真 昭和時代 虎香炉

殷の時代にありそうだが昭和の作。秀真は、よく古いものを研究し、作品の実用性を重んじた鋳金工芸作家。歌人でもあったとのこと。

f:id:nekohann:20220103000931j:plain

陣羽織 白呉絽服連地虎模様描絵 江戸時代

これを背負ってる背中にはいろいろなものを預けたくなりますね。

f:id:nekohann:20220103001109j:plain

清時代 19世紀 龍鳳虎幅七宝如意

ちいかわに出てくるなんかでかくて強い奴に似ておられる。

f:id:nekohann:20220103001253j:plain

朝鮮時代 紋章(胸背)

刺繍は素晴らしく虎の造形は味わい深い。

f:id:nekohann:20220103001432j:plain

景徳鎮窯 明時代 五彩虎図皿

小学生が教科書の隅っこに書く落書きのような軽快さ。ちょっと楽しそうなところがいい。

f:id:nekohann:20220103001603j:plain

朝鮮時代 青花辰砂虎鵲文面鳥瓶

なんにせよかわいい。前足揃えてるとことか。

こっから常設。

f:id:nekohann:20220103002120j:plain

18世紀 蒔絵かるた

すごく雅なメンコ感。

f:id:nekohann:20220103002238j:plain

仁阿弥道八 19世紀 色絵於福香合

かわいらしい小品。手の中でなでくりまわしてみたいものだ。

f:id:nekohann:20220103002445j:plain

仁阿弥道八 19世紀 黒楽鶴亀文茶碗

ちいかわのナガノさんのアリオリ鶴に似ている。

f:id:nekohann:20220103003024j:plain

18世紀 白隠 布袋図

目出度さが極まっており構図もサイコーなのだがその実彼が何をしているのかはよくわからないのであった。

f:id:nekohann:20220103003259j:plain

伊藤若冲 18世紀 松梅孤鶴図

なんだかわからないがこれを見ていると幸せな気持ちになるので効果は抜群だ!

お尻の羽根の表現とまるい背中の思い切った構図が若冲好きぃって気持ちになる。

実物いいよー実物一度見てきてごらんなさい。

f:id:nekohann:20220103003523j:plain

金銅能作生塔 鎌倉時代・13世紀

すごく端正でいわく言い難い美しさ。

f:id:nekohann:20220110074836j:plain

大井戸茶碗 有楽井戸 朝鮮 朝鮮時代・16世紀

みんな大好き有楽井戸。縁の飴色と高台のかいらぎが美しい。

f:id:nekohann:20220110075203j:plain

鶴亀蒔絵鞍鐙 江戸時代・19世紀

今回はよく撮れた。蒔絵が大変美しく使うのがもったいない鐙。

f:id:nekohann:20220110082821j:plain

三条宗近(名物 三日月宗近) 平安時代・10~12世紀

まさかこれが見れるとは思わなかった三日月宗近。正月早々いいことがあった。

ここからは東洋館。

f:id:nekohann:20220110075540j:plain

ナーガ上のガルダ  カンボジア アンコール時代・12~13世紀

クメールの彫刻はその滑らかな肌合いと端正で不可思議な造形が相まって非常に印象深い。

f:id:nekohann:20220110075838j:plain

ナーガ上のブッダ坐像 カンボジア アンコール時代・12~13世紀

同じ部屋には顔を欠いた像も多くあった。そういう中できれいにお顔が残っているものを見ると大変ありがたく思う。

ここからはマレーシア・イスラーム美術館精選 特別企画 「イスラーム王朝とムスリムの世界」から。

f:id:nekohann:20220110080243j:plain

鉄鋏 トルコ(オスマン朝) 20世紀

いきなり何から始めるのかといわれそうだが美しかったので。

f:id:nekohann:20220110080449j:plain

ラッカー彩張り子ペン・ケース及び文具 イラン(カージャール朝) 1713~14年

文具はいい。

あと私は自身がアラビア書道に甚だしい美を覚えることを知った。クルアーンとはコーランのことである。

f:id:nekohann:20220110081009j:plain

クルアーン』(クーフィー体) 北アフリカ  9~10世紀

f:id:nekohann:20220110081252j:plain

クルアーン』(クーフィー体)  北アフリカ 9~10世紀

f:id:nekohann:20220110081506j:plain

クーフィー体文字文皿 イラン東部 10世紀

f:id:nekohann:20220110081655j:plain

文字文鉢  イラン、ニーシャープール  10世紀

f:id:nekohann:20220110082033j:plain

クルアーン』(東方クーフィー体) 『クルアーン』(東方クーフィー体) 12世紀

f:id:nekohann:20220110082141j:plain

クルアーン』(マクリビー体) スペイン・アンダルシアまたは北アフリカ 13世紀

あとは美しい壁

f:id:nekohann:20220110082934j:plain

東京国立博物館本館ラウンジのモザイク壁

美しいステンドグラスの窓

f:id:nekohann:20220110083300j:plain

東京国立博物館 本館中央・大階段のステンドグラス

法隆寺宝物殿の敷地内に鳥の一部が落ちていた。場所が場所だけに彼も転生するのだろうかと考えた。

f:id:nekohann:20220110083810j:plain

鳥の死

東京国立博物館は国の宝をこれでもかと納めているところなのでどうしたっていつも時間が足りないのだ。今年もたくさんのわくわくに会いに博物館に行こう!