江ノ島水族館では1月から3月限定で深海生物タッチというイベントを開催している。
更に1月から4月までタッチプールにオオグソクムシが登場!
おまけに1月31日からメンダコ生体展示中!
今行かずしていつ行くというのだえのすい!
メンダコの飼育はムツカシイんだぞ!死んじゃう前に行かなきゃだろえのすい!
※メンダコの展示は2月17日に終了した模様です。ありがとうございました。
江ノ電
鎌倉から江ノ電で江の島に行くのであれば座席は1両目か3両目の左手一番前がベストである。なぜなら一番前には進行方向を向いた2人掛けのシートがあり、左手に海が見えるからである。
江の島駅の待合室が資料室になっていた。
こちらは江ノ島電鉄OBの代田良春氏によるフルスクラッチの模型だそうである。おっかねぇ。
なにやら面白そうな温室があると思ったら
アクアポニックスの実験場だった。ハーブを育てているのだそうだ。
江の島周辺のジオラマは健在。
扇屋
龍口寺前の踏切のない交差点を通って
江ノ電もなかで有名な扇屋へ。
情報量の多い店内。
桜餅にはまだ早い気がしたので草餅をお願いした。水族館でおやつにするのである。
みんな大好きピコリーノ。
どちらもかわいいやね。
クソ快晴。
江ノ島水族館
来たぜえのすい。
相模湾ゾーンに来たら佃煮にするほど未就学児が集まっておった。ダイビングショー「フィンズ」が始まるところのようだ。座って鑑賞できるのは水槽前のグレーゾーンのみ。豆粒らに交じって座る。フィンズはリクエストされた魚を水槽内のダイバーがカメラで撮影、ナレーターが魚について解説するというショーである。リクエストはどのようにするかというと
水槽のガラスにホワイトボードマーカーで描いた魚の絵をナレーターが心眼で読み取りダイバーに伝えるのだ。だって魚の名前わかんないからね。エイはわかるね。エイはね。サメも上手だった。
カメラ持って頑張るダイバー。
カメラの画像は左手上のモニターに映し出される。ショーは15分間。えら穴を動かせるサメは泳がなくても水をえらに送り込めるから底生だとか、カゴカキダイの幼魚と成魚の違いとか、鯛は平だからタイと名付けられたがその中でもさらに平たいからヘダイと名付けられたとか、いろいろ勉強になる解説を聞くことができた。
満を持して深海コーナーに。
いたー!
君に!君に会いたかった!沼津では会えなかった!まさかえのすいで会えるとは!
ちなみにえのすいでも最長の飼育記録が51日の大変デリケートなメンダコさん、水槽には円形の穴をあけたシートが貼ってありそこから覗く仕様になっている。ひところはやった裸に見える水玉コラのようだと思ったのは内緒だ。なお水槽内も暗くしてあるので肉眼では非常に見えづらい。写真は明るいレンズで露出を上げて撮った。デジカメ万歳。
大変満足したので次はなぎさの体験学習館にオオグソクムシを触りに行く。
触った感じは普通に甲殻類だが、なんというか、美しいね、君。手のひらに載せてもよいか聞いたら「噛まれると結構ざっくりいきます」とのことでそっと甲を触るにとどめた。なぎさの体験学習館は丁度磯の生き物の給餌タイムでウミシダがアルテミアを食べるところなどを見せてもらった。
アルテミアをスポイトで与えると管足で中央の口まで流れるように運んでいく。その様が健気で面白い。こちらにいらした学芸員さんにみさきのうみしださんのアカウントの面白さを説明するなどした。
さぁお次は深海生物タッチだキャッホウ!
こちらは気温の低い冬限定で深海生物の冷凍標本をおさわりできるというすげぇイベントである。触れるのはラブカ!メンダコ!ギンザメ!キアンコウ!メヒカリ!マトウダイ!ヒゲホウボウの仲間など!
冷凍してあってもちょっとぷにぷにしてて楽しい。
フジクジラという名前の…サメ。
ちくちくしていたい。
しんかい2000のコックピットは何度来てもかっこいいので撮ってしまうのだ。
カワウソのおやつタイムにも運よく立ち会えた。
江ノ島水族館のオーシャンデッキは大変眺めがよい。
孵化して沖を目指すサーファーの群れ。これから厳しい生存競争にさらされるのである。
富士山の冠雪が神々しい。
ウミガメのたべたいむにも遭遇。今日のご飯は白菜。
これらの写真はオーシャンデッキ側から望遠で撮った。肉眼ならウッドデッキから見るのがおススメであろう。
ここからは好みに撮れた写真をさっくりと。
新種認定されたというエノスイグソクムシ。
「よく調べたら新種だった」っていうのは結構胸熱である。
どう撮っても美しいパシフィックシーネットル。
目玉焼きに似ていることで有名なくらげであるが黄身が薄い。
非常に繊細で美しいくらげである。
なんだかんだで4時間くらい居た。
Eggs 'n Things 湘南江の島店
お昼は横浜を予定していたのだが、横断歩道を渡ったところにあるEggs 'n Things 湘南江の島店がからんからんに空いていたので入ってみることにする。
しらすロコ・モコプレートを頂く。ご飯は少なめにしていただいた。レタスはぱりぱり、ハンバーグはたぶんビーフ100%の肉肉しさ、卵はふんわりしており、何よりグレービーソースがめちゃめちゃうまい。非常に満足である。美味しくいただいていたところ、男子高校生3人組が隣の席に座って生クリームごつ盛りのパンケーキを2つ頼んで店員さんに記念写真を撮ってもらっていた。めちゃめちゃかわいいな君ら。
それから小田急経由で横浜へ。小田急の片瀬江ノ島駅にえのすいのミズクラゲの出張水槽があって吃驚した。
水木しげるの妖怪 百鬼夜行展
水木しげるの百鬼夜行展。こちらは水木しげる先生の妖怪画の系譜を辿る展覧会であった。水木先生は幼少の頃「拝み屋のばあさん」ことのんのん(仏)ばあによる見えない世界の英才教育を受け、従軍したラバウルでは古杣やぬりかべに類する神秘体験に遭遇、神田の古本屋で手に取った鳥山石燕の『画図百鬼夜行』でそれらの神秘体験に符合する妖怪の表象を得て、爾来妖怪画を描くようになったというのが私の理解したところである。会場には、写真・漫画による水木しげる先生の来歴、『墓場の鬼太郎』と『不思議な不思議な話』の連載誌週刊少年マガジン及び生原稿、参考資料類=日本妖怪画の系譜、水木しげるの妖怪フィギュア、妖怪画の生原稿、荒俣宏先生・京極夏彦先生・水木しげる先生のインタビュー動画の展示があった。一等面白かったのは妖怪画の生原稿と素材を並べた展示であった。水木先生は、百鬼夜行図などの古式がある場合はその姿に忠実に倣っているが、妖怪に出会った時の心の動きが古式の絵では感じられないとのことで舞台構図を変更している。大方は驚いて腰を抜かしたり畏怖で目が離せなくなっている児童大人を添えた構図である。舞台変更に少しの違和感を覚えた例としては、竹原春泉の『絵本百物語』の二口女がある。絵本百物語は萩の着物に竹の縁側、鉄瓶を置いた囲炉裏という都会風の設えであったところ、水木先生は縁側を設けず完全な室内とし囲炉裏には自在鉤に鍋がぶら下がっている田舎家にしたものだから、萩の着物の洗練がどうもそぐわないように思われた。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』の垢嘗の造形は簡素であるが水木先生の垢嘗は金髪巻き毛に下まつ毛という洋風な顔立ちに翻案したところが面白い。呼子の造形は山形県のみちかた工房のやまびこに倣っていたり、山爺がエスキモーのイヌアという仮面に倣ったものであったり、まだまだ掘り下げれば色々なものが出てきそうである。一方で水木先生の背景への情熱は恐ろしいほどである。カラー原稿が明治のころの手彩色写真のように見えて不思議でならなかったのだが、ペン書きの原稿が既に写真並みの緻密さで、そこに色を載せるから手彩色写真のような印象を受けるのだと考え至った。そしてこの人は全くと言っていいほどスクリーントーンを使わない。展示されている漫画原稿・妖怪画の中でスクリーントーンを使っていたのはブナガヤ火と川男といそがしの3枚のみ。なお人魂の妖怪画のみペンではなくうすずみで描かれていた。異界めいた神秘性を醸し出すに相応しい点描などの手間を惜しまなかったのはたぶんそれでなくては描けないものを顕そうとしたためだろう。京極先生はビデオインタビューの中で、水木先生の妖怪画の本体は背景かも知れない、妖怪の姿は様々な素材からとっているがそれはいわば背景に水木試験に合格した形をはめこんでいるに過ぎない、というようなことを仰っていた。なるほど妖怪の姿は水木先生の感応を背景に落とし込んだまたは浮き上がらせたもので、そうであればそれを自分らも同じように感応すればよいのだろうと思った。子どもの頃に繰り返し読んだ『妖怪なんでも入門』にあった西洋風にデコラティブなのにどこか内臓的なサガリや柿の癖に妙に威厳のあるたんころりん、この妖怪ならずっとついてきても構わないと思ったべとべとさん、プリミティブに恐ろしいのに陽気な印象もある山爺の生原稿をみることができて、私は本当にうれしかったのだ。
お土産は、鬼太郎ダイカットタオル、3大スター夢の競演クリアファイル(鬼太郎、悪魔くん、河童の三平)、サガリ・山爺・槌蛇・タンコロリン・べとべとさん、アマビエの絵葉書。
【おまけ】