トロイを見た。
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身もふたもない感想
おお…これがあの生まれた赤子が弱っちかったら殺しちゃうという究極のリアル優生思想王国スパルタの戦士…。トロイの街並みや人々が纏っている美しい染の青い布を見て人類は物心ついたころから素晴らしかったんだなぁと思った。剣と槍と弓の戦争はマジで正面からのぶつかり合いで盾の陣形とか超かっこよかった。槍衾という言葉の意味を初めて視覚的に理解した。あの頃の神は全部アポロンとかゼウスとかであってキリスト以前であるのもなんか感慨深かった。すごいでかい神像とかが街中や城内にあるのも史実の忠実な再現と期待したい。トロイの王様の目が白内障っぽかったのもよかった（気のせいかも知れない）。何よりブラピ！ブラピはエロイな！あごがいかちくてあんまり好きじゃないと思ってたけどなんかこう骨格や筋肉の付き方やふるまいや表情がエロイな！従弟を殺された激情に駆られて敵国の王子を殺し、単身訪ねてきた王に遺体を引き渡す前に声を上げて泣く一連の感情ジェットコースターは酷く良かった。神話的エピソードも上手に映画の世界観に融合させていた。戦いに身を投じる理由が現代的に過ぎるようにも思われたがそれもあり。
但しパリステメーはダメだ。
お前アレだろ、金のリンゴのパリスだろ。お前は人当たりのいいトラブルメーカーか。なんで長年の和平交渉がようやくうまくいったところで臆面もなく人妻に手ぇ出してあまつさえ連れ出しちゃってんだよ。お嬢ちゃんもお嬢ちゃんだよよーく考えよーひとのいのちはだいじだよー。何度も海に身を投げようとしたんなら一人で完遂しなさい。なんで国を巻き込むのだ。パリスパリスパリ―ス。お前は何をやっているのか。お母さんはお前の行動を一つも理解できませんでしたよ。最終的に感情移入できたのがアキレスだけだった。といっても戦いに関わる部分だけで、アキレスが巫女さんをどうしたいのか最後までよくわかんなかった。大事にしたいのかいそうじゃないのかいどっちなんだーい。そもそもそんな肩入れするとこあったか？あっブラピを裸にしたかった！ならしょうがない！
（Wikipediaを読んで）
えっあの友達オデュッセウスだったの！まじかー！オデュッセイアは読んだけどイリアスも読まんとあかんな。
この映画を勧めたい相手
惜しみなく金を投じて再現したギリシア時代の街並みや神殿、エキストラドーン！の戦闘風景に圧倒されたい方。
この映画を勧められない相手
バカップルが嫌いな方。
