即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

オキアジ加熱調理食べ比べ 塩>ムニエル>幽庵焼き

小振りのオキアジが鈴木水産で3尾500円で売っておったので、天与と浮かれ踊りながら連れ帰ってきた。

ぜいごを削ぎ取り、えらと内臓を外し、背骨に貼り付くような胃の腑から指でよく泥を掻き出す。ペーパータオルで丹念に水けを取って、

一尾は全体とおなかに塩

一尾は全体とおなかにロウリーズシーズンドソルト

をまぶしつけてペーパータオルのお布団でくるんで寝かせる。

もう一尾は砂糖と酒と醤油を合わせた…まぁ平たく言うとりゅうきゅうの残りのたれに漬けこむ。目指せ幽庵焼き。

二日後、塩と幽庵は魚焼きグリルで、ロウリーズシーズンドソルトは片栗粉(小麦粉が切れていた)をまぶしてオリーブオイルを流しオレガノを入れたフライパンで焼いた。

 

美味い。

 

オキアジ、ぼうずこんにゃくさんでは「究極の美味」と評されていたがこれほどとは思わなかった。肉質は真っ白で身離れがよくしかし繊維質は目立たずどことなくマナガツオに似ている。しかし特筆すべきは清純なのになんかエロイ感じのする脂だ。この脂に限らずオキアジには癖のない控えめなうまみがある。その控えめが非常に好もしい。皮もしみじみ美味い。このうまさを余さず引き出せるのは塩焼きである。

ムニエルも相当いい。オリーブオイルと相性が良いのだろう。揚げ焼きにしたことで皮の美味さも引き立つ。しかしやはりこうも素材がいいとムニエルですら蛇足感がある。

幽庵焼き。これは正直真面目に漬け汁を作らなかった私が悪い。こんなにうまい魚を幽庵焼きに仕立てなくてもよいんじゃないかね、という心の大将の声が聞こえてくる。知らんけど。

 

というわけで、オキアジ食べ比べは

塩>ムニエル>幽庵焼き

という結果になった。参考にされたし。

 

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