横浜駅、家系の総本山吉村家近くにあるオステリア イル フオッコは佳い店である。
店舗テントがパステルブルーのストライプ。クロッカス色に塗られた扉、右手に白の自転車、左手には縁取り模様を施した献立黒板、ガラス戸にはちょっとレトロな雰囲気の店名と電話番号。ハイカワイイ。
イタリアンのうまい店ってなぜか板張りに所狭しとショップカードが貼られがちだよね。
出された炭酸水で勝ちを確信する。
のっけからオリーブオイルと黒胡椒のかかった自家製ハムがドーン。潔さで殺す気か。
フォカッチャはね、ちぎると手がぺたぺたするくらいオリーブオイルを含んでいるのがうまいんだ。
フリッタータはジャガイモ入り。
ものすごく果汁感のあるオリーブオイルと塩のかかったありのまま過ぎる野菜サラダ。野菜を美味くするには油と酢と塩と認識していたが塩と上質のオリーブオイルだけでもいいのな。あと大根が異常にあまい、うまい。
どれだけ勝ち確を重ねれば気が済むのかこの店は。自家製パンチェッタとペコリーノチーズのパスタなんて、なんかもうすごい美味しいやつじゃないですか。中にはひっそりとくたくたに煮られた新玉ねぎがおられます。パスタをフォークで崩すときに湯気が立ち上るんですがその湯気がもう美味しい。
デザートはですね、焼きパンナコッタとジンジャー風味のアマレッティ。焼きパンナコッタってプリンと違うの?もう何でもいいわ美味しいから。
食後の飲み物はエスプレッソにいたしました。粉はキーコーヒーだそうです。
コースランチ1850円。損はさせませんぜ。