ブログを読んでくれている同僚に「塩トマトってどうよ!? 」と突っ込みを入れられた。実は毎週塩トマトを作るには浅い理由がある。下の子が朝食にトマトしか食べないのである。それでも初期はいろいろ工夫して主に下記のようなトマト関係の副菜を作っておった。しかし何を作っても結局トマトしか食べないため、最終的に塩トマトに落ち着いたのである。なお塩トマトというのは今は亡き東海林さだお先生のあれも食いたいこれも食いたいに町の呑み屋で塩トマトを頼む爺さんが出てきたそのときの塩トマトへのオマージュである。どうでもええわそんなん。
トマトとセロリの和えたん ☆☆☆☆☆
セロリの茎
塩
トマト
オリーブオイル(たぶんエクストラバージンオリーブオイルほうが金色のような青臭いような香りが立っておいしいのだ)
セロリはスライサーで薄切りまたは繊切にする。スライサーで繊切にした場合繊維が長く残るが後で切ればよい。とにかくトマトの柔らかく汁気のある口当たりに逆らわない程度の細かさにしなくてはならない。といってあまり細かすぎると今度は歯触りが消えて面白くないのでやはり薄切りか繊切程度がよい。このセロリを塩で揉み少しおく。面倒であれば揉まずともよいからとにかく先にセロリに鹹味をつけておく。そこに一口大に切ったトマトを合わせる。具体的には四割りまたは八割にしてから半分または3つに切ったトマトを合わせる。オリーブオイルを大匙1以上かけてからざっくり混ぜるとなかなかにうまいものができあがる。セロリに負けるので他の香草は使わずともよい。
マッシュルームのハーブ炒めとトマトの和えたん ☆☆☆☆☆
マッシュルーム
オリーブオイル(炒めたら香りが飛ぶのでここは普通のオリーブオイルで構わない)
イタリアンハーブ 最低限バジルとオレガノ
塩
トマト
他のキノコではどうしてか足りない。こればかりはマッシュルームを採用してほしい。しかも一口大の少し小ぶりのやつだ。さらに欲を言えば色味の点でブラウンマッシュルームがよい。このブラウンマッシュルームの石突を落としたっぷりのオリーブオイルとハーブソルトで炒め合わせる。ハーブソルトはイタリアンが一番合う。うちで使っているのは神戸物産のもので赤パプリカと黒コショウとニンニクと玉ねぎとバジルとオレガノとマジョラムが入っているが、おそらくこの中でどうしても必要なのはバジルとオレガノだろう。このレシピで大切なのは二種の香草とたっぷりのオリーブオイルと少し強めに聞かせた塩である。マッシュルームには十分にオリーブオイルを吸わせ、そして味見をしたら鹹すぎはしないが十全な塩を感じる、そのぐらいに仕立ててほしい。炒めあがったら別に冷ましたりはしなくていい、マッシュルームの旨味のにじんだオリーブオイルとオリーブオイルをたっぷり含んだマッシュルームを一口大に切ったトマトに遠慮なく合わせてほしい。これが相当美味い。具体的にいうとトマトの含むグルタミン酸とマッシュルームの含むイノシン酸の相乗効果ですこぶる美味い。なおトマトとマッシュルームの比率は1:1から1:3辺りまでが望ましい。唯一してはならないのはマッシュルームをトマトより多くしてしまうことだ。このレシピでは噛んだ時にあふれてくる微かに甘くさわやかな酸味を帯びたトマトの汁気が主役なので、それを守ってほしいのである。
トマトと玉ねぎの和えたん ☆☆☆
玉ねぎ
醤油
ごま油
鰹節粉
トマト
玉ねぎはスライサーで薄切りにする。30分ほど水に放ち辛みを抜いたあとサラダスピナーで水けをおとす。手で絞っても構わない。醤油を入れて混ぜた後ごま油を混ぜて和える。調味料を二段階で加えるのは味のなじみをよくするためである。一口大に切ったトマトを入れ、全体に鰹節粉をかけてざっくり混ぜたら出来上がり。これはよくある玉ねぎの醤油和えの亜流だが悪くない。なお、辛みが苦手でない、または新玉ねぎであれば水に放たなくてもよいかもしれない。鰹節粉はにんべんのものを愛用している。削り節と違ってぺたぺたと舌に触らず小分けにしてあって使いやすくあのにんべんの鰹節を削った時に出る粉を集めているので味がよくしかもお安いので大変オススメだ。百貨店ににんべんが入っておれば隅っこで申し訳なさそうに売っているので是非一度使ってみてほしい。
イジョー。