即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

【11月20日~24日 全国旅行割 青森市・弘前市旅行 三日目】喫茶マロン、弘前城、津軽藩ねぷた村、畠山製麺直売所、弘前市立博物館、成田書店、おさない

三日目の朝食は純喫茶マロンのモーニングとしゃれこんだ。

もうこの佇まいからしていいよね。大好き。バンバンいらっしゃっちゃいますとも。

店内!ウォェェェアアアー!

ごきげんな朝食。厚切りトーストとゆで卵で600円、かりかりに焼いたフランクフルトが確か150円。厚切りトーストをもっさぁって引きちぎるの楽しい嬉しい。バターの載せ方に愛を覚える。珈琲はノーコメント。

 

電車で弘前へ。

スターバックスに全く何の関心も持っていないが第八師団長官舎であるからにはとりあえず撮っとけ。

お城はちょっとポンコツ写真しか撮れなかったのでこんなもんで。

弘前城から臨む岩木山

津軽藩ねぷた村、雑な観光施設かと思ったらなかなかどうして面白い。弘前ねぷたの館でねぷたの太鼓をたたかせていただいたり、津軽蔵工房匠で津軽塗について話を伺ったりした。津軽塗の仕上げに使う砥石は大清水砥石といい刀も研げるので藩からの持ち出しが禁止されていたとか、今は採掘禁止であるとか。

土偶ねぷたはずるいだろう。

ねぷたの元祖は弘前であり、夏の暑い盛りに眠たいのを流すという主旨の灯篭流しが源流とのこと。

白い箱状の灯篭から弘前の扇ねぷたの形状に遷移したとすればスムーズである。

子どもねぷた。ちんまりしててかわいい。

メチャメチャ川に流してるやーつ。

このコマはいいな。

お昼は畠山製麺直売所で津軽そばを頂いた。

ツルツルデオイチイ。370円。

弘前城に戻って弘前市博物館に向かう。

多分ナナカマドの一枝一枝に雪栫。

なんだこれかわいいな。うさぎとにんじん?もしくはねずみとだいこん?どっち?

一富士二鷹三茄子!聖☆お母さんありがとう!

二季咲きの桜アーコレード。小ぶりの八重がかわいらしい喃。

 

そして弘前市博物館。

弥生時代のイノシシはいいねぇ、かわいいねぇ。

すごく諸星大二郎チックな注口土器。

奇跡という単語を安易に使うことには賛成できないが上半身が2000年、下半身が2009年に見つかったというのであれば確かにそれは奇跡といってもよかろうなのだァァァァッ!! 

第八師団騎兵第八連隊の初代連隊長がお召しになっていた軍服。肋骨肋骨ぅ!

弘前藩庁日記享保7年7月6日の条に「祢ふた」という表記があるとのこと。もちろん達筆すぎて読めませんや!

あなた絶対考現学今和次郎先生の関係者だろうと思ったら弟だった今純三による青森縣画譜「子供風俗(青森市)」。あー今和次郎先生って青森県出身でいらしたのかー。

正保2年(1645年頃)御郡中絵図(複製)。弘前藩江戸幕府へ提出した津軽領の絵図の写しとのこと。正保国絵図の作成マニュアルに忠実だそうだ。やる喃日本。

元禄2年(1689年)津軽国図。なんとこちら植生図まで描かれている。いいねぇ。

博物館を堪能したので藤田記念公園へ。

もそっと近う。

元は燭台であろうな。あっ実は作りからすると当時物じゃないかも。でもいいよカッコいいから。

これは当時物でよいのでは。

庭が広い。

灯篭もでかい。

滝もあるのだ。

和室の方の灯。

引き戸の編み込みが美しいので撮った。

さて成田書店である。

日露戦争の号外の件で電話したものですというと大変驚かれた。よほどの好事家と思われたに違いない。こちら例の豆本が一冊1000円で大量に並んでいる。日露戦争新聞号外の豆本三冊揃え3000円とB5版を見せていただく。B5は1200円のところ遠来ということで1000円に値引きしていただけるとのこと。豆本は見づらいし複写もしづらいので結局B5を求めた。そして壁に見たような鳥観図が貼られてた。これはもしや旅行準備に読んだ青森のトリセツに記載のあった吉田初三郎の鳥観図ではないか?店主に頼んで見せてもらう。1260円の値のついたそれの左下には青森県地図百科付録とある。表は青森市弘前市八戸市十和田湖の鳥観図、裏面は昭和初期の青森市弘前市八戸市の地図となっている。しかし表の鳥観図の作者の名前がどこにもない。かろうじて青森市鳥観図の左上に、BIRD’S EYE VIEW AOMORI、その下にDrawn by Mr.Hatsusaburo Yoshidaの記載を見つける。

君か!

君なのか!

驚いたことに店主はこれが鳥観図の鬼才の手になることを認識しておらなんだ。ずいぶん前に入ってきたものということで、こちらもちょっぴり負けてもらい、二つの極上の青森土産を2000円で手に入れた次第。それにしても地図を作製した出版社も出版社である。ちゃんと作者名を記載しなさいよ。

なおついでに隣の又二パンで明日の昼食用の塩パンをちゃっかり買うなどした。

これで弘前市での目的は果たしたわけだが帰りしなによい洋館に出くわしてしまったので写真のみぺたぺたと。

青森銀行記念館

弘前市立図書館

の、婦人閲覧室

と、館長室

の、シルクハットケース

木地師の誇りがうかがえる階段手摺の擬宝珠

旧東奥義塾外人教師館

弘前ミニチュア建造物

ついでに弘前市観光館も覗く。

茂森町の山車、聖天様の二股大根。君割とよく出てくるよね。
弘前駅に戻る方法を観光案内のお嬢さんに聞いたところ土手町循環の100円バスを案内してもらう。こちら4月から11月までは10時17分から18時17分まで10分おき、12月から3月までは17時17分まで10分おきで出ている優れたバスである。お嬢さん青森行きの電車の発着に合わせた適切な案内ほんとうにありがとう。

青森駅についたのでこまないうちにお食事処おさないに参る。

ホタテフライ定食1390円に味噌汁をけの汁に変えてもらい+300円。このけの汁が実に実にうまい。農水省によると材料は大根、人参、ごぼう、わらび、ふき、油揚げ、凍み豆腐とある。おそらく蕨あたりから何とも言えないうまみが出ているのであろう。あまりに感動し最終日にいい感じの八百屋「すわ商店」でけの汁の素を見つけて家で再現しようと喜び勇んで買い求めたつもりが他にも色々買ったせいかお店の人が袋に入れてくれてなくて切歯扼腕したのはまた別のお話…。

このあと青森駅ビルのラビナに行って明日の昼食用のシュウマイを調達するなどした。

これが三日目。

 

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