即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

【京急百貨店】センターグリルの特製オムハヤシ&ナポリタン【催事弁当】

横浜の洋食の銘店センターグリルはありがたいことに積極的に百貨店などの催事に出店してくださっている。

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こちらは特製オムハヤシ&ナポリタン、891円。

温めると頗るうまい。

ナポリタンといえば日本の喫茶店ガラパゴスメニューだが、たぶんあの頃の未熟なナポリタンは、ソースがたぶんケチャップそのままのかなり酸味の勝る味わいだった。炒めが浅く苦々しいピーマン、いらぬしゃきしゃき感と辛みの残る玉ねぎと相まって、実は小さいころナポリタンが苦手だった。

こちらのナポリタンは、なんというか、甘く、こんがりしたうまみがある。それでいて味が濃すぎない。しっかり炒めて酸味を飛ばしたケチャップはこんなにうまくなるものなんだなということが体感できる、そんなナポリタン。麺もアルデンテではないが、だからといってけして茹ですぎではない、「もぐもぐ食べる」という表現がぴったりの、腹持ちよく食べ応えのある太麺。

オムライスのハヤシソースはナポリタンほど奥ゆかしくなくフルボディの味付けである。

玉子。

欧風洋食のめかしこんだつるつるでもご家庭の薄く縁のカリカリした焼きすぎでもやたらあざといとろとろでもない。十分に厚みがあり、しっかり火の通った部分と半熟が混在した洋食最適解のオムレット。中のチキンライスは、ハヤシソースに配慮して控えた味付けながら、スプーンを入れた時の「色付きご飯」のワクワク感を裏切らないうまさ。チキンライスと玉子とハヤシソースの配分を一匙一匙調整しながら、最も余韻残る最後の一口を目論む楽しみ。

こんな素敵な洋食をオフィスのお昼にできちゃう幸せを、神奈川県民はもっとかみしめるべきなのだ。

 

センターグリル催事出店情報:

center-grill.com