即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

ちょっといいごま油で和えた法蓮草のお浸し 塩昆布入り

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【材料】

法蓮草

塩昆布 ゆでた法蓮草の1/6程度

 

【調味料】

ちょっといいごま油 我が家は岩井のごま油を使わせていただいております

気分によって白コショウ

 

【使う道具】

洗い桶

大きめの鍋 小さい鍋しかない場合は入れる法蓮草の量を減らすこと

ざるなど洗った法蓮草を一旦上げておくための器

ボウルまたは密閉容器

 

【作り方】

  1. 大きめの鍋に水を張り湯を沸かす
  2. 法蓮草を洗い桶の水に浸けた後振り洗いし汚れを落とし一旦ざるなどにあげて水を切る
  3. 洗い桶に冷水を張る
  4. 鍋が沸いたら茎の部分から法蓮草を入れる
  5. 茎に火が通り透明感のある美しい翡翠いろになったら葉の部分も沈める
  6. ゆるやかに二度ほど裏返し法蓮草の全体が柔らかくなったら引き上げ洗い桶に落とし色止めする
  7. 水温が上がりすぎないよう水道水をかけ流しにする
  8. 全ての法蓮草をゆで終わったら引き揚げ根元を丹念に揃えて手でしぼる
  9. 根元を切り落としてから残りの部分を4-5cmの長さに切り分け再度絞ってボウルまたは密閉容器に入れる
  10. 全て切り分けたら塩昆布を全体に混ぜる
  11. 白コショウとごま油で和える
  12. うまい!

 

【このレシピのいきさつ】

醤油と鰹節で構築されたお浸しに飽きたのである。一方でナムル等に見るごま油のポテンシャル、また塩昆布の決定力にも一目を置いていた。そこである日茹でて絞ったお浸しに塩昆布を混ぜてみた。十分にうまい。次にごま油をかけてみた。途端…いろまちに長くつとめている芸妓を思わせるほど艶っぽい味わいとなった。丁度よく湯がかれた法蓮草の持つなめらかな柔らかさに塩昆布の持つ奥ゆかしくも手堅いうまみ、そこにごま油の芳醇な香りと油ならではのコクが加わりなかなかに侮れない完成度である。

しかし何か、何かが足りない。

ナムル先輩の流儀にならって白コショウをかけた。

何が変わったかとは明確には言えない。レシピに記載する程不可欠な工程なのかと問われれば確かには返せない。しかしほんのわずかに白コショウを入れたことで、ただ滑らかで優しいばかりであったお浸しに、微かに、ほんの微かに、侮れないような気骨が備わったように思われたのである。

 

岩井 金岩井純正胡麻油 金口 330g

岩井 金岩井純正胡麻油 金口 330g

  • メディア: 食品&飲料
 

 

2020年2月14日に作成したお惣菜

【副菜】

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法蓮草と塩昆布のごま油和え

※大変おいしかったので別途レシピとして掲載予定

 

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蕪としし唐とエリンギの麻辣炒め

※大変おいしくなかったので二度と思いだしたくない

 

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ロマネスコと蓮根、南瓜、薩摩芋を蒸してちょっと良い酢で和えたもの

※蒸し野菜は基本弁当の総菜枠だが最近ドレッシングを別途持っていくことを覚えたので味付けをシンプルにしてみた

 

【味噌汁】

薩摩芋、榎茸、人参、油揚げの酒粕入り味噌汁

※あったかくなってきたので酒粕は薄めで。

 

【弁当用】

サラダチキン塩こうじ生姜風味

 

イジョー。

【ほんのり】「きっとうまくいく」の感想【ネタバレ】

2009年製作のインド映画。ムトウ踊るマハラジャが面白かったという話を職場でしたところ視聴を勧められた。学生とはいえアウトなんじゃねぇかなーと倫理的に反発を覚えるようなエピソードがいくつかあることくらいしか欠点が見つからない素晴らしい映画。主役のアーミル・カーンは「夢を妥協してはいけない、夢を実現するために妥協することはあっても、夢そのものを妥協してはいけない」 をモットーとする作中の人物と極めて親和性の高い俳優。撮影当時44歳でありながら若さ溢れるロジカルなバカ学生を違和感なく演じきった。二回挿入される長々としたインド映画特有のアレも「いや、いまどき鎌倉来て鳩サブレ―買わなくてもいいんじゃねぇの?でもまぁ鎌倉らしいっちゃらしいよね」みたいな感じの爽やかな諦観を感じさせてくれるからよかろうなのだァー。しかしこの映画で最も優れているのがインドの教育問題への切込み方である。ITはインドのカースト制度の中に規定されていない職業だという。低いカーストにある人間が逆転を企図した場合の唯一の選択肢がITなのである。映画の中での学長の扱いには徹頭徹尾疑問が残るが、このような描かれ方でなければたぶん別の映画になってしまっていたであろうからこれでよいのだろう。学長は個人ではなくインドを取り巻く圧力の象徴であり、それらはおそらく罰されるよりもただ改心されるべきものなのだ。ラストで美しいインドの山間で重要な二人が再会するが、電気も通っていないだろう学校で繰り広げられる科学的おもちゃ箱のような光景と相まって、監督はきっと、インドにしかないこの風景を視聴者に見せたくてこの映画を撮ったのではないかとさえ思われた。

物理的に長いが、ゆるぎない主題が最初から最後まで根太く通っているので何回かに分けて視聴しても全く問題ない。

我々の誰もが「きっとうまくいく」わけではないことを知っている。しかし、きっとうまくいくという言葉を人生における一つの銘として設定したうえで、主役であるランチョーと同じように、常に思考を止めずできることをやりつくせば、起こったことを自身が十分にかかわった事象としてとらえなおすことができるようになり、最後には胸を張って受け入れられるようになるのだ。そのような経験を一つ一つ積み上げた結果、人はきっと、もう一度、自分のものとしてこの言葉を口にできるようになるんだろう。ーー”Aal Izz Well”。

 

きっと、うまくいく(字幕版)

きっと、うまくいく(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

2021年2月7日に作成したお惣菜

【副菜】

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美人に撮れた塩トマトバジル和え

 

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大根、エリンギ、しし唐のごま油炒め 岩井のごま油は素晴らしいコクを出してくれるありがたい代物である

 

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ブロッコリーと蓮根、南瓜を蒸した後マッシュルームのオリーブオイル炒めと併せてタイムとセージをかけたもの うまいですぞ

 

【味噌汁】

白菜、葱、薩摩芋、榎茸、油揚げの酒粕入り味噌汁

 

【弁当用】

サラダチキン塩こうじ生姜風味

 

イジョー。

 

文化堂のキャベツメンチカツについて

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野菜と小麦粉と畜肉を原料としていることを以て餃子を完全食という向きがあるが、その伝で行けばこのキャベツメンチカツも立派な完全食に相違あるまい。直径10センチ弱、厚さ3センチ弱という堂々とした体躯ながら味わいは想定以上にあっさりしている。メンチカツという言葉から想像されるような脂じみたくどさはなく、衣も比較的軽やかである。単品で成立するほどしっかり味付けされたメンチカツもあるが、これはそうではない。そのままでも食べられなくはないが、優しすぎてだんだん虚無的な気分になってくる。

ソースをかけよう。できればスパイスとフルーツの酸味の効いたやつ。かければわかるこのうまさ!このメンチカツはソースを引き立てる味わいに作られている。ウスター、とんかつ、中濃、なんでもいい、好み次第で醤油やポン酢、はたまたごまだれでもいいかもしれない…そんな風に、どんなソースがやってきても受け入れるような懐の深さを持っている、それがこのメンチカツなのである。食べ口は重くないが食後の満足感は十分である。食べた後胃もたれすることを恐れて揚げ物を敬遠しているような胃弱ご年配にも胸を張ってお勧めできる安心のお惣菜である。

金百円也。

 

ごちそうさまでした。大変おいしゅうございました。

文化堂の4種のピザセット、その味わいとお勧めの頂き方について

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構成:シーフードピザ、旨だれ牛カルビピザ、バジル香るマルゲリータ、クワトロチーズピザ

焼き時間:魚焼きグリルで3分~3分30秒。3分すぎるとたぶん焦げ始めるのでグリルの個体差等踏まえお好みで調整すること。

シーフードピザ:具はいかとエビ。エビは小ぶりながら頑張ってるプリプリ感。イカは食べ応えのあるサイズ感。。ブロッコリーの彩りも目に楽しい。しかし具を頑張ったせいかどうも味わいが全体ぼやけている。一番主張が少ないので最初に召しあがるとよろしい。

バジル香るマルゲリータ:丁度良い鹹味のあるトマトソースにバジルの香りが効いていて一口で「あ、うまい」となるまっとうさ。マルゲリータというからには上のまんまるはモッツアレラの類なのだろうがよくわからなかった。よくわからんがとにかく美味い。二番目に頂いてイタリアを感じるのが吉。

旨だれ牛カルビピザ:なんかもうこれは反則である。肉やで売ってる脂身の多いたれ漬けカルビ薄切りをおうちのフライパンで焼くとちりちりに縮むわけだがあれをピザに載せてさらに白髪ねぎと刻み葱をトッピングぅー。照り焼きチキンピザがイタリアで物議を醸したという話をきいたことがあるがこれはその上を行くんではないか。なんだこいつぎっとぎっとで甘辛の焼肉のたれ効いてて白胡麻までのっててうまいわこのやろう。味が濃くてたいがいのピザは負けるので三番目にメインとして頂くのがよろしい。

クワトロチーズピザ:チーズだけのはずなのにすっっっごい優しい甘さ。これはもうデザートピザといっていいだろう。最後に頂こう。

 

ごちそうさまでした。大変おいしゅうございました。

 

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2021年2月1日に作成したお惣菜

【副菜】

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ブロッコリーと蓮根とマッシュルームのオレガノタイム炒め

 

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ターサイとエリンギ、人参の干しエビ炒め

 

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塩トマト

 

【味噌汁】

薩摩芋、下仁田葱、榎茸、油揚げの酒粕入り味噌汁

※冬の味噌汁としては黄金の組み合わせである。薩摩芋と下仁田葱があまーいうまーい。

 

【煮込み】

三浦大根と車麩入りおでん

 

【弁当用】

塩こうじ刻み生姜サラダチキン

 

イジョー。