なんか先達のツテができたので連休に樹海に行くことにしました。その方のアカウントをこちらのブログに載せるのが適切なのかよくわかんないので今は載せません。とにかく足手まといにならないように、装備をきちんとして前日はよく寝て挑もうと思います。その前に消息が分かるといいんですけどねぇ。重い荷物持つと確実に死ぬからコンデジ買おうかと思ったけどその程度ならiPhoneで十分なのよな…。
うちの下の子が樹海らへんで消息を絶ちました。同棲してた彼女に死にに行くと言って家を出たそうです。そんなこと、彼女にそんな言い方をしなくてもいいじゃないですか。そんなんお母さんに言ったらいいんですよ。そんなの彼女に背負わせちゃだめですよ。ほんとうに、ねぇ。
彼女さん、うちの子と仲良くしてくれてありがとう。
銀行口座には動きがなく、携帯の電源も切れて二週間以上です。良くない、とてもよくない状況です。社会的な人間にとって金を血液携帯を神経とするなら生きてません。でも何かが見つかるまではよくわからないのです。もしかしたら携帯と財布を落としてバツがわるくて戻るに戻れずどこかの街で住み込みで働き始めているかもしれない。もしかしたら怪我したうえに記憶をなくして病院にいるかもしれない。ああ、でも病院はないな。顔写真が警察に出回ってますから。
特異行方不明者になると全国指名手配されるのです。
まさか自分の息子が全国指名手配されるとは思いませんでした、とつぶやいたら、生活安全課の方は、悪いことしたわけじゃないですから、と声をかけてくださいました。
正しい順序がわからないのです。何をどう進めるのべきなのかがよくわからない。息子の職場の方は息子が帰ってくるかもしれないのでしばらく荷物を預かってくださるといいます。ご挨拶に行かねばならんのです。彼女さんにもご挨拶したい。彼女さんは私に会ってくれるでしょうか。彼女さんが私に会っても良いと思ってくれるのはいつになるでしょうか。そういうのってどういうタイミングで持ちかければいいんでしょうか。
私。私は、家族と職場の上司一人、前の前の職場の友達、それから、諸事お頼りしている酒場のマスターに状況を明かしましたが、まだ傷が痛いようなので基本人間関係引きこもりモードです。とても大切な前の前の職場の友達が会おうといってくれたのですが、多分彼女に会うとすごくとめどなく泣いてしまいそうなのです。それはちょっとなんだか困る。なぜなら自分が何で泣くのかがわからないのにめちゃめちゃ泣いちゃいそうだから困る。困るので心配してくれてる友達に会うのは先のべにしています。そんなに長い付き合いではないのになぜかそういう私の気質をわかってくれているので甘え倒してます。全体人生が下手くそです。たぶんこういうとき普通だったら仕事にもいけず食事もできず目が腫れるほど泣き暮らし現地に行って警察を拝み倒しそのまま泊まって毎日樹海を探して歩くのかもしれません。私はそういう風になれなかった。何らかの効果が見込めると確信を持てるまでは動かない。それまでは、飯は美味しく食べる、散歩はする、仕事もする、精神に余裕があれば勉強もする、展覧会にも行く、漫画の新刊も買う、ブログを書き散らす、まるっきり娯楽ありありの日常です。非常に利己的でよろしくない。よろしくないけどこんなときなので本来母親が望まれるだろう振るまいと社交性の放棄を大目に見てやってください。
携帯の電源が切れて充電されないことが数日続いて、そのときどうしようもなくなって仕事の帰り道に相当泣きながら母に電話しました。大きく泣いたのはそれ一度きりです。それからは大体なんかあかん感じがしてきたら胃の腑にデパスをたたきつけてます。だってあなた花粉症で鼻水出たらアレグラ飲むでしょうが。ものもらいになったら目薬差すでしょうが。心があかんくなりそうなときにデパスをのんでなーにが悪い。
よく話を聞いてくれるし相談にも乗ってくれる、今回のことも一番に話した相手である母親が、私が行かないなら樹海らへんに行って探してくるとか電話してきたのが一昨日です。
そんなんあなた父親が体調悪いときに年老いた母親が一人で樹海らへんにいって怪我でもして現地入院でもしたら私どうしますか。止めました。素人が行っても二重遭難になりかねない。どこを探したらいいかわからなくて効率的でない。今私は頼みになりそうな人にコンタクトを取ってて、その人がどうやら探してくれそうだし先達にもなってくれそうだ。だから。
情のかけらもない、理屈だけの説得です。
わかってます。私の母も孫の安否が不明で不安なのです。私は毎日もげもげした心情をこのブログで吐き出してリアルでは口を噤んでいるのでブログを知らない母は私の心の動きを知らない。平気で仕事にもいくし、ご飯も食べてるっていうし、心配ないかもしれないけど冷たいと思われていることでしょう。でも、お願いです、今の私には放っておかれるのが一番の薬なのです。休まずに仕事に行って、日常をこなして、家に帰って余裕があったら写経のように勉強したいのです。二十年後の私に便利なように昨日わからなかったことをわかるようにしておきたいのです。孫が心配なのはわかります、でも私には今あなたの不安を受け止める器がないのです。私はたぶん明かした上司以外の職場の誰にもこんなことが起こっているとは覚られていません。私は職場では朗らかにふるまい且つとても効率的に仕事を進めています。私はたぶん冷静です。私は一か月後の私の給金のため、賽の河原で石を積むように誰かをダイレクトに助ける仕事をしています。
だからお母さん、お願いだから家に帰った私を放っておいてください。
私の血が止まるまで。
ところで金色のガッシュ2がめちゃめちゃいいです。2巻出ました。読みましょう。読むと生きる勇気と世界への希望が湧いてきます。読んで！下の子も帰ってきなさい、ガッシュ面白いよ！あーこのサイコーなマンガを読まないなんてお前は損してるよー早く帰れー。
