柔らかい白詰草をはがされて次に植えるはレンゲにしよか
己が身が何に惑うか知るものか知らんのならば鎮まって居よ
十年を科博の夜に潜み隠れ爪弾くように物を知りたい
暗闇に本読めぬなら歌紡げ探り続けよ文字掻き寄せよ
毎日はいつか終わると知りながら今日のこの日を果てなく過ごす
腐り果てた鯨の腹に手を探り背骨探して組み立てる昼
撮られたくなくて撮る人になり遺影がわりに据える一眼
心中の血豆を細く伸ばし捩じり空に放ちて遠く手を振る
トラックの後輪に二度巻き込まれ棺の側で目を閉じ涼む
柔らかい白詰草をはがされて次に植えるはレンゲにしよか
己が身が何に惑うか知るものか知らんのならば鎮まって居よ
十年を科博の夜に潜み隠れ爪弾くように物を知りたい
暗闇に本読めぬなら歌紡げ探り続けよ文字掻き寄せよ
毎日はいつか終わると知りながら今日のこの日を果てなく過ごす
腐り果てた鯨の腹に手を探り背骨探して組み立てる昼
撮られたくなくて撮る人になり遺影がわりに据える一眼
心中の血豆を細く伸ばし捩じり空に放ちて遠く手を振る
トラックの後輪に二度巻き込まれ棺の側で目を閉じ涼む