即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

【Script Slug】英語圏の映画の脚本を「超簡単に」読む環境のつくりかた【Mouse Dictionary】

英語圏の映画の脚本を「超簡単に」読む環境のつくりかた

1.Mouse Dictionaryをインストールする。

chromewebstore.google.com

2.DeepLをインストールする。

www.deepl.com

3.読みたい映画のスクリプトをScript Slugで入手する。

www.scriptslug.com4.ブラウザのMouse DictionaryのアイコンをクリックまたはタップしてファイルをMouse Dictionaryの内部ビューアで閲覧できるようにする。これでMouse Dictionaryが有効になる。

5.わからない単語はMouse Dictionaryで、Mouse Dictionaryに入っていない単語・理解に自信のない文章はDeepLで、DeepLがポンコツな回答をしてきた単語は検索で調べ切ることのできる環境が整った。

映画の脚本を読む利点

  • 映画の解像度が上がる。
  • 映画の脚本のト書きは映画製作に携わる多くの人たちのために書かれているのでわかりやすい英語表現を学べる。
  • 一方台詞からは、映画の世界観に即した話し言葉、気の利いた言い回し、会話の応酬感を学べる。

この方法にたどり着いた経緯

新型コロナが流行り始めたころ、日本のメディアが報じる情報が余りにも粗末で信頼できるソースに飢えた私は検索した挙句SCIENCEにたどり着き出勤前に20分程度Mouse Dictionaryに頼って記事を読むようになった。無課金だと読める記事はひと月3本だったが脆弱な英語力の人間には専門的な内容の長文記事は月に3本で十分だった。というのはさすがに嘘でちょっとした小細工で無課金のままもう少し多い記事を読んでいたが方法は秘密だ。同時にELSAで帰宅後に5レッスンの発音練習をしていた私はいつの間にやらELSAスコアも93%になっておりそこはかとなく英語力に自信を覚え始めていた。しかし飲み屋でメニューの解読に困っていた英語圏の方を助けようとした際意思の疎通はできるし聞き取ってもいただけたのだがなんかこう会話としては不満足な結果に終わった。科学記事ばっか読んでたために会話に使えるフレーズが致命的に欠落していたのである。英会話を学ばねばお困りの英語圏の方をお助けできない。とはいえ「英会話のための英会話」はつまらなくて死んでしまう。何を教材にするか。小説は表現が凝りすぎていて初学者にはつらい。三島由紀夫川端康成を楽しめるのは日本語上級者ではないか。会話文が豊富で、面白く、読みやすく、おまけにためになる教材はないものか。映画!映画の脚本はどうだろう!脚本は映画に関わる多くの人のために書かれているから多分平易な英語で書かれているだろう。構成としては会話がメインのはずだしおそらく目的に丁度適う教材だ。ト書きを読むことで映画そのものの解像度もマシマシになるというおまけつきだ。ではどの映画から始めよう。昨今はやたらと「ネイティブのかなり砕けた表現」がもてはやされているが、これを日本語初学者と考えた場合口から出るのが例えばチェンソーマンの語彙のみというのはそこはかとなく悲しいので(訳:マキマさん大好き)最初は格のある表現を学びたい。いっそ英語の頂点Queen's Englishから始めてはどうだろう。Chat GPTQueen's Englishを学べる映画についてお伺いを立てたところ、『英国王のスピーチ』、『華麗なるギャツビー』、『高慢と偏見』をお勧め頂いた。英国王のスピーチは観たことがあるしこれ以上ないKing's Englishでサイコーだ!では次に脚本探しだ!そもそも脚本は英語でScriptと表現することすら知らなかった私だが、それでもちまちまと英国王のスピーチの脚本を探し始めた。映画の脚本を公開しているいくつかのサイトのうち、タイプライターで平打ちした書類のように飾り気のないレイアウトで一番読みやすかったのがScript Slugだった。しかしマウスオーバー辞書が効かないファイル形式である。楽をしたい一心で模索の途戯れにMouse Dictionaryのアイコンをクリックしたら「ダウンロードして辞書を使えるようにしてあげるよ」と親切なことを言ってきた。これで楽に読める!読めるぞ!文章の理解に自信がないときはDeepLが頼りになるけどたまに一部が欠落した訳を返してきたりするのであくまで参考程度に、Mouse DictionaryもDeepLも訳してくれない専門的あるいは先進的な単語はggrks!という流れで最初に英国王のスピーチの脚本を読んで、漠然としていた映画の時代背景や人間関係の解像度を上げることができた。華麗なるギャツビーは未視聴だったので通勤の合間に視聴中、その間にThe Big Shortを読もうかと思ったが専門用語が死ぬほど分からず一旦保留。今は火星でジャガイモを作る映画の脚本を読んでいる。映画の脚本のト書きは平易な描写や説明文を学ぶのに好適、台詞はもちろん会話を学ぶのに好適である。さぁ君も英語で映画の脚本を読んで映画の解像度と英語力を上げてみないか?

オデッセイ(字幕版)

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