【材料】
蕪の葉 3把分(刻んで冷凍保存していた分含む)
人参 1/2本
大根 1/4本
エリンギ 1パック
油揚げ 2枚
【使う調味料】
塩 小匙1-2杯
ナムプラー 7-8振りから好きなだけ
胡椒 白でも黒でも好きなだけ
柚子胡椒 入れた意味があったと信じたい 小匙1杯
【使う道具】
材料全部入る大きさの煮物とかできる鍋とかウォックパンとかあればいいんじゃないかな
落し蓋として:上記鍋より一回り小さいサイズの鍋の蓋
【作り方】
- 蕪の葉をざく切りし水に放つ
- 人参は皮を剥きスライサーで太めの繊切にする
- 大根も皮を剥いてスライサーで太めの繊切にする
- エリンギは水平面で三分割した後手で細く割く
- 油揚げは横半分に切った後細い短冊に切る
- 全ての材料を鍋に入れる
- 材料の嵩の7分目程度の水を入れる
- 塩とナムプラーと柚子胡椒でスープとして飲んでいい感じになるまで小まめに味見して調整する
- 落し蓋をして中火で8分程度煮る
- 蕪の葉をつまんでいただいて好みの煮加減になっているかを確認する
- 胡椒を振ってざっくり混ぜる
- うまい!
【このレシピのいきさつ】
昨年蕪の葉調理の最適解として編み出したのはアサリとの炊きあわせであったが、実は肝心の冷凍アサリのクオリティが残念なことがたまにあり、思うような結果を出せないことがあった。ふとOKでホタテだしをみつけ、魚介系ならこれがいいんじゃね? むしろ圧倒的な勝利じゃね? と思い付き連れて帰り上記流れで仕立て始めた。しかしホタテはいかんせん味が優しすぎた。小匙3杯入れても遠いところで貝柱の甘さが手を振っている程度でどうも近づいてくれる気配が見えない。業を煮やした私はナムプラーという異国から来た練達の武闘家に参戦を依頼した。流石名代の仕事師、5振りほど入れただけで見事に蕪の葉の持つアブラナ科独特の辛味と調和しこなれた旨味を舌にがつんと届けてくれる。この時点でホタテはどっか行った。しかしナムプラーには独特の香気がつきもの、これはこう、なんか彩もよく和の雰囲気も醸し出してる煮浸しにどうにも合わない。こういう時は胡椒である。がりがりするのもいいが別にひなびたラーメン屋のカウンターに置いてあるテーブルコショーでもなんでもいいんである。好みによるが3振り程度かければナムプラーの独特の香気が胡椒の溌剌と相まって料理のステータスが「何このにおい」から「美味しそう」に変わる。柚子胡椒…柚子胡椒はホタテと違って、この複雑なハーモニーのどこかでパートを担ってくれていると信じたい。彼は優しすぎるホタテと違い、唐辛子と柚子という、どこに出しても負けない強さから生まれた調味料だから。咀嚼したあとに葉状乳頭でかすかに覚える柑橘の香味、きっとこれが彼なんだろう。