【材料】
牛すね肉 600g
玉ねぎ 大 1個
人参 半分
マッシュルーム 2パック 18個くらい
塩トマト 2個分
※塩トマトとは5~6個のトマトを乱切りにし塩を小匙1杯入れて振り混ぜて放置し寝かせたもの そのまま副菜にもなるしトマトソースのベースにもなる優れものである
【調味料】
塩
ハウスキッチン塩コショー
小麦粉
ハウスビストロシェフビーフシチュー ひとかけ
【使う道具】
フライパン
ウォックパン
圧力鍋
保温調理なべ
【作り方】
- 玉ねぎを櫛切りにしフライパンに入れ浸るほどの水を入れ弱火で蒸す
- 牛すね肉を一口大に切りウォックパンに入れハウスキッチン塩コショーと小麦粉を入れまぶしてから中火で焦げ目がつくまで炒める
- 牛すね肉から旨い脂がじんわりとにじみ出てきたら厚切りにしたマッシュルームを投入して油を存分に吸わせてやる
- マッシュルームが十分に油を吸ったところで乱切りにした人参とフライパンで蒸した玉ねぎを入れる
- 塩トマトとともに圧力鍋に移し水を浸るほど+3cmほどの深さ程度加える
- 高圧に設定し強火で蒸気が出るまで待ちその後は弱火~中火にして30分
- 火を消して圧が下がるのを待つ
- 保温調理なべに移す
- ルーを足して混ぜる ここで味見をして好みの塩梅になるまで塩を足す
- 焦げないよう混ぜながら強火で数十秒沸騰させた後1時間以上保温調理する
- うまい!
【このレシピのいきさつ】
夏も終わるし牛すね肉を使った美味いカレーを作ろうと思ったのだ。牛すね肉に焼き目をつけ圧力鍋で柔らかくしさぁルーを投入しようと乾物棚を確認したところでこれまでゴールデンカレーだと思い込んでいたルーの箱がシチューであったことが発覚したのである。どうすればよいのか。しばし懊悩した後、冷凍しておいた塩トマトを使ってトマトシチューに路線を変更することにした。しかし舌は今だルーの滑らかさを恋うている。欲動のままに冷蔵庫を探すといつのものともわからぬビーフシチューの素がひとかけばかり残っていた。ひとかけ入れたところでそう味わいが変わるとも思えないがしかし私はそれに頼る気持ちになった。全てが終わったところで味見をしてみた。牛すね肉は保温調理に十分な時間をとったためか繊維はめだたずコラーゲン質と脂身の質感がよく調和したまろやかな舌触りとなっており総論として成功であった。マッシュルームと牛脂の相性は言うまでもない。そしてルーだ。塩トマトはいつもいい仕事をするが、これにひとかけ、たったひとかけビーフシチューを入れただけで、常ならば牛脂の強さに負けて脂じみたようになってしまうスープの味わいが牛肉しか持ちえないうまみをたたえた温雅なる味わいに昇華していたのである。ビストロシェフ万歳。私は今後ビストロシェフに忠誠を誓おう。そうして今後はシチューだからといって過度に粘性を帯びた仕立てにするのではなく、ほんのひとかけを忍ばせてさらりとした舌触りを楽しもう。シハンノシチューノルーイレスギルトモッタリスルカラネー。
イジョー。