即興厨房

大船市場で野菜を大量に買い込んでええ感じのお総菜を一週間分作ってはブログに記録する人です。器は骨董屋でこつこつ集めたぐい飲みやお猪口です。美術展、本、たまの旅行も記事にします。好きな動物はチー付与のどんぐりです。

蕎麦味噌仕立てのポークソテー

旅先でうまさに負けて買ってしまった蕎麦味噌。が、白ご飯は食べない酒は飲まない身の上ででどう消費していくのか。悩んだが挙句思いついた調理方法がこれである。これまでポークソテーについては塩こうじで調味していたところやや甘めの蕎麦味噌もなかなかいい仕事をしてくれるのだ。

ポークソテー用の肉 二枚

蕎麦味噌 大匙一杯半

 

ポークソテー用の肉をまな板に展開、出刃包丁の背中で親の仇のように叩きのめす。このとき格子状を意識するとよい。さらに脂身と肉の接点を包丁の先で突き刺していく。すじ切りである。やわこくなった豚肉をフライパンに移し蕎麦味噌を手で丹念にまぶしてゆく。注文の多い料理店でバタをまぶすように丹念に、である。そこから10分ほど肉のことを忘れてネットなどしてみる。これは最低10分という意味で20分でも構わないだろう。味がなじんだらフライパンの縁に脂身を添わしてから中火を点ける。調味料の性質上焦げやすいのでたまにフライパンをゆすりながらいい匂いがしてくるのを待つ。焼き色がついたら裏返してそのまま5分ほど放置する。ちょっと焦げるくらいが香ばしくてよろしい。ええ感じになったら皿に盛り付ける。蕎麦の実の歯ごたえには是非もあろうが、なかなかうまい一品である。